最後の肝心の音質について触れておこう。gigabeatは従来機から、音質向上に心を砕いて設計されており、今回のEシリーズも携帯音楽プレーヤーの中では群を抜く音質で音楽を楽しめる。今回は圧縮することで失われた高音域を再現する「Harmonics」という機能を搭載。管楽器やシンバルなどの金属系打楽器の音などを、よりリアルに再生できるようになった。
付属のヘッドフォンにはそれほど期待していなかったが、見た目とは違い切れのある小気味良い音で音楽を楽しめた。ただしイヤーパッドがないため音漏れは気になる。
せっかくなので日頃使っているヘッドフォン、ソニーの「MDR-EX90SL」とシュアーの「E4C」で再生してみた。本体の再生能力が高く、音離れがよいので解像感があるが、MDR-EX90SLを使うことでさらに楽器ごと存在を明確に感じられる。一方E4Cは解像感よりも包み込むような音が楽しめ、ともするとはしゃぎすぎるgigabeatの特性を上手になだめた品のある音にしている。
どちらもgigabeatに付属するヘッドフォンより中音域がかなりリッチになるので、ボーカルを楽しむならヘッドフォンは相応の物を選ぶといいだろう。
iPod一色の感がある携帯音楽プレーヤー市場だが、ようやく日本のメーカーも独自の機能を育て上げ、魅力的なプレーヤーがちらほらと登場するようになってきた。今回紹介したgigabeatのEシリーズも日本独自のワンセグ機能を磨くことで、魅力的なプレーヤーになってきた。
楽曲のラインアップに不安を感じるものの、洋楽ファンならナップスターへの対応は歓迎できるだろう。筆者と同じく、財布の小銭を数えながらレコードレンタルをしていた世代なら、“あのころ”のアルバムを好き放題ダウンロードできるのは痛快に感じるはずだ。
これらの機能を考えると30Gバイトでこの価格なら実に値頃だと感じた。ボーナスをやりくりして、狙ってみてはいかがだろう。
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