録るだけでも、見るだけでもない--東芝「gigabeat V30E」ならワンセグを120%楽しめる! - (page 4)

東芝
MEV30E(R)
内容:携帯電話、PC、液晶テレビと様々なデジタル機器に搭載され始めているワンセグチューナー。そのワンセグ放送を録画できて、さらに外出先で見ることができたら--という、究極のアウトドア仕様テレビを実現したのが「gigabeat」だ。第2弾となる今回は、同社のデジタルレコーダーで培った録画機能を取り込み、録画機としてもパワーアップが図られている。

携帯音楽プレーヤーでも群を抜く高音質再生

  • 付属のヘッドフォンはあくまで付属品的な作り。しかし抜けのいい音質には驚かされた。かなり音漏れがするが、それなりに音楽を楽しめるはずだ

 最後の肝心の音質について触れておこう。gigabeatは従来機から、音質向上に心を砕いて設計されており、今回のEシリーズも携帯音楽プレーヤーの中では群を抜く音質で音楽を楽しめる。今回は圧縮することで失われた高音域を再現する「Harmonics」という機能を搭載。管楽器やシンバルなどの金属系打楽器の音などを、よりリアルに再生できるようになった。

 付属のヘッドフォンにはそれほど期待していなかったが、見た目とは違い切れのある小気味良い音で音楽を楽しめた。ただしイヤーパッドがないため音漏れは気になる。

  • gigabeatのウリでもあるHarmonicsをチェック。しかし曲によってはオン、オフの切り替えが明らかに感じられないものも……

 せっかくなので日頃使っているヘッドフォン、ソニーの「MDR-EX90SL」とシュアーの「E4C」で再生してみた。本体の再生能力が高く、音離れがよいので解像感があるが、MDR-EX90SLを使うことでさらに楽器ごと存在を明確に感じられる。一方E4Cは解像感よりも包み込むような音が楽しめ、ともするとはしゃぎすぎるgigabeatの特性を上手になだめた品のある音にしている。

 どちらもgigabeatに付属するヘッドフォンより中音域がかなりリッチになるので、ボーカルを楽しむならヘッドフォンは相応の物を選ぶといいだろう。

日本独自のワンセグ機能を磨いた、魅力的なプレーヤー

 iPod一色の感がある携帯音楽プレーヤー市場だが、ようやく日本のメーカーも独自の機能を育て上げ、魅力的なプレーヤーがちらほらと登場するようになってきた。今回紹介したgigabeatのEシリーズも日本独自のワンセグ機能を磨くことで、魅力的なプレーヤーになってきた。

 楽曲のラインアップに不安を感じるものの、洋楽ファンならナップスターへの対応は歓迎できるだろう。筆者と同じく、財布の小銭を数えながらレコードレンタルをしていた世代なら、“あのころ”のアルバムを好き放題ダウンロードできるのは痛快に感じるはずだ。

 これらの機能を考えると30Gバイトでこの価格なら実に値頃だと感じた。ボーナスをやりくりして、狙ってみてはいかがだろう。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]