Microsoftが正式に認めている内容はまだある。幅広いIPv6サポート、サーバに格納されたデータをクライアント側でキャッシングする機能の改善、ボリュームレベルでの暗号化、刷新された同期エンジン、補助ディスプレイを使用するノートPCのサポート、ハードディスクの自動最適化、PCの紛失もしくは盗難時に他人がデータにアクセスできないようにする安全なブートアッププロセスなどだ。
購入時期と、Vistaをどこまで使いたいかで決まる。新しい検索機能や改善されたセキュリティといった基本機能を利用するには、512Mバイトのメモリ、800MHzのプロセッサ、そして20Gバイトのハードディスクと最低15Gバイトの空きスペースのあるPCが必要になる。しかし、新しいAeroグラフィックスをはじめ、Vistaをフル活用するためには、約128Mバイトの専用グラフィックスメモリを搭載した比較的最新のビデオカードが必要になり、システムとグラフィックスでメモリを共有している場合は1Gバイトのメモリが必要になる。
Microsoftは、英語版Vistaに6種類の基本バージョンが用意されることを2月に発表している。消費者向けとしては、Vistaの高度なグラフィックスやメディア機能が搭載されない「Vista Home Basic」と、これらが搭載される「Vista Home Premium」がある。
一方の企業向けとしては、「Vista Business」と「Vista Enterprise」がある。後者はボリュームライセンス専用で、フルボリューム暗号化や、2つ目のOSをバーチャルマシンとして運用するVirtual PCソフトウェアの内蔵といった仕様が加わる。
そして、「Vista Ultimate」は個人向けと企業向けの両方の優れた仕様を1つのパッケージに集約している。一方、スケールダウン版となる「Vista Starter」エディションも用意されるが、これはインドやタイといった新興市場で発売される新しいPCへのプレインストール専用となる。
Windows Vista Home Basicの希望小売価格はフルバージョンが199ドル、前バージョンのWindowsからのアップグレード版が99ドルとなっている。この上のHome Premiumバージョンの価格はフルバージョンが239ドル、アップグレード版が159ドル。そして、Vista Businessはフルバージョンが299ドル、アップグレード版が199ドル。Ultimateエディションになると、フルバージョンの希望小売価格が399ドル、アップグレード版が259ドルとなる。一方、Windows Vista Enterpriseはボリュームライセンス購入の大企業専用で、価格はライセンス数で決まる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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