MP3なのにSACDに迫る高音質! マクセルの「Vraison」がPC音楽ライフを変える - (page 4)

マクセル
VH-OH48
内容:MP3をはじめとする圧縮音源の登場によって、音楽の視聴スタイルは大きく変化した。CDライブラリのすべてをPCに取り込み、いつでもどこでも聞きたい曲が聴ける。音楽データの圧縮はそんな豊かな現実をもたらした。しかし、大量の音楽が持ち運べる一方で、1曲1曲の音質クオリティには満足できているのだろうか? そんな疑問に真っ向から回答を出した製品がマクセルの「Vraison」だ。

モニタースピーカーで聴いているような鮮明な音質を再現

  • 通常の再生画面。筆者は音楽を再生するソフトにWiodows Media Playerを使用したが、iTunesでも利用できる

 仕組みがわかったところで実際に音を聴いてみよう。USBコントローラーだけでも、音質の切り替え、「Bit-Revolution」のオン、オフ、強・弱の効果を選べる。強にすると、音はより鮮明に聞こえる。とにかく一音一音がクリアだ。明らかにこれまでのPCで聞く音楽とは異なる。高域の層が厚くなった印象で、ドラムのハイハットシンバル音なども輝いてくる。余韻を楽しむというよりは、すべての音がハッキリと聞こえ、モニタースピーカーのような音質だ。

 PCで「Bit-Revolution」の画面を立ち上げると、下記のような音の調整項目があり、非常に面白い。

  • プリセットしてある反響効果では満足しないならこれ。マウスを移動させるだけだから、自分の満足するまで調整ができる

【サラウンド】
 簡単に言えば音の反響効果の選択をする。「ホール」、「ライブ」、「ワイド」、「ナチュラル」などから選ぶことが可能。さらに、自分で縦、横軸グラフから残響の長さ、広がりを選択できる「ユーザー」も選べる。ライブモードでは、楽器がそれぞれ独立したように聞こえてきた。ボーカルはかなり近く感じられる。

  • イコライジングの選択はリモコンでも可能

【イコライジング】
 「ロック」、「ジャズ」など曲調に合わせたイコライジング機能。周波数ごとにツマミが設けられ、低域を強く、高域は弱く、など自分好みに設定が可能だ。さらに、選択された音場に対して重さ、シャープさを加えることもできる。

【ユーザー適応】
 前述したが、人による聴力の違いをPCで測定する。測定値を保存でき、「選択」というタブを押せば、それぞれで適用できる。例えば、親子それぞれの測定し、それぞれが使うときに選ぶといった使い方ができる。

PCで味わえるハイファイ音源を提供してくれる

 オーディオプレーヤーとしても使用されるPCに対し、ミニステレオスピーカーや、ミニアンプなど、今まで様々なアプローチがあったが、どれもPCのスピーカーを直接使うよりはいい程度だった。

 

 ところが「Vraison(ヴレソン)シリーズ」は、見た目こそPCの周辺機器のようだが、音質は充分にハイファイ。圧縮音源ならではの高域にキレのない、つまった音質は改善され、PCのいち機能だったオーディオ機能を、オーディオプレーヤーとして使用するPCへと意識を変えられる製品だ。

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