Blu-rayプレーヤーとして使えるのも大きな特徴といえる。Blu-rayプレーヤーに規定されたマンダトリ(必須搭載事項)条件を備え、MPEG-2、MPEG-4 AVC、VC-1などのBlu-rayビデオの再生に対応している。プレーヤーとしての条件がDVDより新しく高度であるため、おそらく録画機能以上にプレーヤー機能の実現は難しかったと推測される。
ネットワーク機能には未対応だが、BD JAVAを使ったインタラクティブ機能などBlu-rayならではの再生を楽しめる。Blu-rayビデオ音声は7.1chのドルビーデジタルプラスをサポートしているが、HDMI端子からのデジタル出力のみになり、その他の端子からは従来の5.1chのドルビーデジタル音声に変換出力されるしくみだ。
テスト時点で、国内ではBDビデオは未発売であるため、米国製BDビデオ「TERMINATOR2」を視聴してみた。Blu-rayビデオは日本とリージョン(地域による視聴制限)が同じであるため問題なく再生が可能だ。画質的にはDVDの延長線上にあるタイトルも見受けられるが、やはりハイビジョン映画の緻密さは大きな魅力だ。
「T2」のようなSF映画ではでメカニックの質感がよりリアルに感じられた。BDビデオの操作は、ディスク認識に約30秒が必要で、BDメニューからの再生スタートや、再生中のメニュー呼び出しに約5秒かかる、というようにDVDビデオよりややスローな印象だが、再生中のプルダウンメニューが使えるなど、BDビデオならではのインタラクティブ機能を楽しめた。
このほか、同社の薄型テレビ「VIERA」とのリンク機能や、音楽CDのHDD取り込み&再生機能、SDプレーヤーへの音楽転送機能、メール予約機能など、独自の機能をDMR-XW50から継承している。長時間LPモードの画質の良さや、SD→HD映像アップコンバート性能の高さもDIGAらしい。
編集したり使いこなすという点ではややシンプルな印象で、ソニー機のような遊べる要素は少ないが、毎日使う録画機としては理解しやすく実用的に仕上がっている。シンプルなリモコンや、音声ガイドつきのオンラインヘルプ機能など、DIGAとして同社の目指すユニバーサルデザインを体現できている。新世代のBD機初号機ながら、ここまでDIGAらしく仕上げた点にパナソニックの意気込みとノウハウが感じられる。
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