Blu-ray本格始動--パナソニックの「DIGA DMR-BW200」がもたらすハイビジョンライフ - (page 2)

パナソニック
DMR-BW200
内容:BDビデオの規格も定まり、“フルスペック”として再スタートを切ったBlu-ray。その先陣として登場したパナソニックのBlu-rayレコーダー「DIGA DMR-BW200」は、前モデルで培った2層Blu-rayドライブ、「ハイビジョンDIGA」で身に付けたハイビジョン録画機能などを集約させた、現行最強レコーダーだ。

ハイビジョン画質のままBDへダビング

 BDへの直接録画は、デジタル放送のDR(TS録画)モードでの予約録画、かつBD-REにのみ可能だ。BD-Rへの録画はいったんHDDに行ってからBDへとダビング/ムーブすることになる。また従来のDVDへの直接録画には対応せず、番組予約の録画先にDVDを指定したり、DVDにマニュアル録画することはできない。こうした仕様からすると本機はHDDを中心に使うレコーダーと言えるだろう。

 ダブル録画の使い勝手はDMR-XW50と同じで、レコーダーの切り替えが不要というフレンドリーなダブル録画操作を実現している。EPGは同時に2番組まで予約でき、3番組以上予約すると重複チェック画面にナビゲートされるなど、よく考えられている。

 デジタル放送のダブル録画は、DRモードで録画した場合のみ可能で、デジタル放送をXPやSPなどのVRモードで録画するとシングル録画になる。また、デジタル放送(DR)とアナログ放送(VR)のダブル録画は可能だ。

 デジタル放送ダブル録画中の追いかけ再生や別録画タイトルの再生のほか、BDビデオの再生も可能で、内部で高度なマルチストリーム制御が行われていることがわかる。なお、デジタル放送をVRモードで録画するとチャンネル切り替えや追いかけ再生は不可となる。

 デジタル放送は放送波やチャンネル、番組などによってビットレートが異なるため、これをストレートにTS記録するBDでは、同じ放送時間の番組でも記録容量やダビング時間に差が出てくる。ビットレートを決め打ちして録画できたDVDレコーダーとは勝手が違い、同じ時間の番組でもBDの残り容量に入らない場合もあるので注意したい。

 上記のような勝手の違いはあるが、HDD→BDへのダビング、ムーブ操作そのものは従来と同じ要領で簡単にこなせる。音声ガイドつきの「おまかせダビング」のほか、ダビング方向や録画モードなどを指定した「詳細ダビング」も選べる。BD→HDDへの書き戻しは、コピーワンスタイトルでは不可で、コピーフリーのタイトルは等速再エンコードダビングになる。

 HDD→BDへのダビング時間は、前記したように放送ビットレートによって差が出るが、地上デジタル放送を基準にすると約4倍速と高速ダビングが可能だ。ただし、後述するようにアナログ放送などVR録画タイトルのBDへのダビングは等速で実時間が必要になる。また、高速ダビング中は、ダビング画面から移動できずに、予約の実行や他の操作はできない。エンコーダーを使わない高速ダビングなので、マルチタスクの自由度がもう少しあって良いように思える。せめてダビング中にテレビ画面を見せてほしいところだ。

 BDの編集機能は、かなりシンプルに割り切られている。チャプターマークの打ち込みやチャプター&プレイリスト編集には対応せず、編集は部分削除と番組分割のみサポートしている。このためCMカットなどには手間がかかる。

  • おまかせダビング画面。DRモードでHDDに録画すればBDに高速ダビングできる。DVDへのダビングは等速再エンコードになる

  • DRモード以外のVRモードでHDDに録画した場合、BDへのダビングは再エンコードで等速になる。DVDへは高速ダビングできる

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