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CEOインタビュー:MSとノベルがサイバースペースにもたらした「平和」(前編) - (page 2)

文:Charles Cooper and Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2006年11月10日 17時55分
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 当社の顧客がWindowsだけでなく、Linuxも使っていることは知っています。それを受け入れるか、受け入れないかは私の仕事ではありません。私はWindowsの方が優れた選択だと訴え続けるだけです。しかし、もし企業がLinuxを採用するなら、Windowsとの互換性を確保したいと思います。その価値を--相互運用性という価値を将来のチャンスにつなげたいと思います。しかし、そのためには当社が知的財産や特許に費やしてきた莫大な投資を保護してくれるフレームワークが必要です。

--提携するなら1年前にもできたはずです。今になって提携したのは、顧客の欲求不満が高まったからでしょうか。

Ballmer:現代の企業にはIPコンプライアンスが求められています。Sarbanes-Oxley法は「IPコンプライアントでない企業は不測の責任を追求される可能性がある」と述べています。不測の責任を負いたい人はいません。誰もが自分は自分の所有物に対して、しかるべき権利を持っているという安心感を得たいと考えています。これは非常に重要です。今日ではIPに限らず、あらゆるコンプライアンスの重要性が増しています。

 あるLinux団体が特許に関する潜在的な問題を話題にしたことがあります。このような問題があることは間違いありません。顧客は「どうすればいいんだろう。これはLinuxだけでなく、Microsoftの問題でもある。問題を解決してほしい」と訴えています。これが今、われわれの置かれている状況です。IntelマシンにLinuxを採用する人が増えていることは事実です。もちろん、Windowsも相応のシェアを確保していますが、多くの顧客はIntelマシンにLinuxを採用するようになっています。

Hovsepian:この傾向にはわれわれも気づいています。私はこのシナリオを1年以上前に取締役会に伝え、これが市場の向かっている方向だと訴えました。CEOに就任したおかげで今回の話し合いが実現し、変化を加速することができました。顧客の声に耳を傾けていれば、顧客が導いてくれます。われわれは橋渡しをするためのメカニズムを導入しました。それが今回の提携の中身です。

--Ray Noorda氏がNovellのCEOだった時には、このような合意は実現しなかったと思いますか。

Hovsepian:Rayのことは直接知りませんが、彼がすばらしい人物で、いくつもの革新を成し遂げたことは聞いています。Novellチームには非常に長い伝統と異種混交環境があります。そしてプロプライエタリ事業とLinux事業の両方を手がけています。現在、われわれは(Ballmer氏を指さして)彼との競争を楽しんでいます。定期的に彼を打ち負かしたいと思っています。しかし、Microsoftの市場は当社の市場でもあります。そこで顧客のために架け橋を築くことにしました。

Ballmer:負けるなら、当社の知的所有権を尊重してくれる会社に負けなければなりません。SUSEは当社の知的所有権やGPLを尊重するLinuxディストリビューションです。今回の合意により、Linuxプラットフォームに占めるSUSEのシェアが拡大することを期待しています。これは独占契約ではありません。他の企業と同様の契約を結ぶ可能性もありました。しかし、Ronには先見の明がありました。先発者の利を手に入れるために、われわれは迅速に行動したのです。

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