ノートパソコンで手軽にワンセグ!バッファロー「ちょいテレ(DH-ONE/U2)」 - (page 4)

バッファロー
DH-ONE/U2
内容:バッファローのワンセグテレビチューナー「ちょいテレ(DH-ONE/U2)」は、ノートパソコンのUSBポートに装着するだけで、手軽にワンセグ放送が楽しめる製品だ。USBメモリほどの小さい筐体でありながら、その実力はホンモノだ。

パソコン本体の要求スペックには要注意

  • 電波を受信できていない状態のメイン画面。下段の番組名なども空欄になっている

 評価機を使用しているため、実際の量産機では異なる可能性があるが、実際に使ってみて、いくつか気になった点を書き留めておきたい。

 1つは、ワンセグ放送が受信できない場合のユーティリティーの挙動である。電波状況が悪い場所で本製品を起動させた場合、画面が真っ暗なまま何も情報が表示されず、現在どういったステータスにあるのかが非常に分かりにくかった。まれに「受信できません」と表示される場合もあるので、なおさら判断に迷ってしまう。特に初回起動時は設定ミスかと誤認しやすいので、はじめて起動する際はなるべく電波状況がよい場所で行うのがよいだろう。

 ちなみに、ワンセグ放送の場合、電波状況の良し悪しはチャンネルごとにかなり違う。つまり、すべてのチャンネルが観れる/観れないのではなく、NHKは観れるのにTBSやテレビ朝日はまったく観られない、といった状況が起こりうるわけだ。受信テストを行う際は、1つのチャンネルだけで行うのではなく、いろいろなチャンネルに切り替えつつ行うことをお勧めする。

 もう1つはCPU消費量の問題だ。今回試用したノートパソコンは、2004年に発売された、Efficeon 1GHz、メモリ512Mバイトのモバイルノートだが、ワンセグ放送の受信中はCPUの使用率がほぼ100%の状態であった。これでは、ほかの作業をしながら画面の隅でテレビを観るというコンセプトに沿った使い方はできない。メーカー推奨の動作環境として「Pentium 4 1.4GHz以上、PentiumM 1.0GHz以上、または同等性能の互換CPU」とあるように、ノートパソコン本体がある程度のスペックを必要とすることは理解しておいたほうがいいだろう。


実売およそ1万円、汎用性も高くベストチョイスの製品

  • 録画予約画面。単発番組のほか、毎週1回の録画予約にも対応するが、EPGだと1週間先の番組表を取得することは不可能なので、その場合はインターネット経由でiEPG機能を使うとよい

 本製品と同様のコンセプトを持つUSBスティックタイプのワンセグチューナーはロジテックからも発売されているが、こちらは本体サイズが2回り大きいうえ、録画機能に対応していない。価格についても本製品のほうが下回っており、本稿を執筆している9月下旬現在では、本製品の優位性は際立っていると言える。

 自分の行動エリアでどこまでワンセグ放送が視聴できるかという根本的な問題はさておき、手軽にワンセグ放送を試してみたいのであれば、ワンセグケータイよりも手軽に試せ、汎用性も高い本製品はまさにベストチョイスだと言えるだろう。実売価格も約1万円とこなれており、ワンセグに興味を持っている人にとって、購入して損はない製品だ。

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