今なお市場の多くを占めるPS2と、次世代機の本命といわれるPS3を擁するソニー陣営。それに対抗するマイクロソフトのXbox360。この2機種の年末商戦のプレゼンが、今年のTGSで行われる。
それぞれのプラットフォームにソフトを提供する、ソフトウェアメーカーの対応も見逃せない。特に今現在のゲーム業界を引っぱっているのは、TGSに出展をしていない任天堂の「ニンテンドーDS」であり、多くのソフトメーカーがDS用ソフトウェアの展示を予定している。そのニンテンドーDSの次には、任天堂が満を持して発売するWiiが控えているのだ。
世界有数の開発力をもつ日本のソフトメーカーが、据え置き型ハードはどのプラットフォームを選択するか。それを判断するまたとない機会である。
さらには、次世代機がすべてオンラインへの対応を標準化したことにより、オンラインゲームや携帯電話ゲームとのリンクがここにきて急速に加速している。順調に拡大していったオンラインゲーム市場において、大きな風が吹くのは確実だ。オンラインゲームメーカーによるサプライズなプレゼンも、今年のTGSで行われるはずである。
ゲーム業界全体を計るには、任天堂が2006年11月に開催するWii体験会を見なければならないが、今年のTGSは今後5年を計るための重要なイベントであることは、間違いないだろう。ぜひ、自身の目で確かめてほしい。
なお、今回のレポートはTGSを切り口にゲーム業界を見た視点で書いているため、TGSとは別の独自路線でイベントを行っている任天堂のハードやソフトに対しての記載は、意図的に外している。任天堂のゲーム、ゲーム機が歩んできた道については、新しく開設したゲームチャネルでふれていきたい。
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