井上 カメラのハイブリッド化は、これまで蓄積してきた日立のディスクカメラ開発の1つの成果といえます。弊社はディスク記録カメラの元祖で、1990年代からディスクカメラの開発を進めてきました。これからは必ずディスクカメラの時代が来る、と確信して開発を進めてきたのです。まず、1997年に世界で初めてHDD記録のMPEGカメラを発売し、さらに2000年には世界初のDVDカメラを発売して、ディスク記録カメラをリードしてきました。
井上 当初からビデオカメラは必ずディスク記録になると考えていましたが、DVDの普及度の高さから、DVDカメラを先行して開発してきたのです。ということで、DVDカメラの開発が進み、DVDカメラを前モデルで第6世代機にまで進化させることができました。コンパクト化や多機能化、高画質化など、DVDカメラで思いつくところは、ほぼやり遂げた感があります。DVDカメラを完成できた今こそカメラを一新する時、と判断して今回のハイブリッド化に踏み切ったのです。
井上 最新のMicrodriveの容量が8Gバイトにまでアップしましたので、このHDDならコンパクトなハイブリッド機を実現できる、と判断しました。DZ-HS303は、日立製のDVDマルチドライブに加え、日立グローバルストレージテクノロジーズ社製のMicrodriveや、自社開発のMPEGエンコーダー回路など、日立独自の技術を採用しています。日立グループのシナジー効果をいかして、他には真似のできないカメラが作れたと自負しています。
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