ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は8月30日、4月から6月期のネット広告出稿の動向をまとめた結果を発表した。
4月から6月期に出稿されたバナー広告は、重複を除いた累計で約9200素材。バナー広告を出稿した広告主は累計約1200社、その銘柄数は累計約2200銘柄にのぼる。
全体の推定インプレッション総数は、約83億2000万インプレッション。最もインプレッション数を獲得したのはヤフーで、以降リクルート、NTTコミュニケーションズと続く。
業種別では、ITが全体の30.9%、製造業が22.0%を占め、両業種で過半数のシェアを獲得した。 単月での時系列推移をみると、4月以降連続して推定インプレッション数が増加傾向にあるのはIT、製造業、運輸・倉庫などで、逆に減少傾向にあるのは、金融・保険業という結果となった。
商品種類別で見ると、3カ月間の推定インプレッション数が最も高いのは人材派遣および人材斡旋会社で、以降オークション、消費者金融等、普通自動車、コンピューター機器が続く。
また、VRIでは、6月度の大量出稿により関連サイトの推定訪問者数が5月度の約3倍にまで増加した、環境省の「チーム・マイナス6%」の例をとり、バナー広告出稿がリンク先サイトなどの訪問を活発化させる事例も多いとした。
今回の調査は、VRIのネット広告データベースサービス「Web Ads Report Advance」 をもとにしている。同サービスは、主要メディアサイトの特定ページを対象に、ページ内の広告掲載状況を毎日1時間ごとに最大10回ブラウジングし、とりまとめたもの。ネット広告の表示回数を「インプレッション数」としてカウントする。
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