メールに続きW-ZERO3 [es]で使用頻度が高くなりそうなのは、言うまでもなくフルブラウザ機能だ。W-ZERO3 [es]にはWindows Mobileに搭載されているInternet Explorerに加えて、Operaも導入されている。Operaのヴァージョンは8.6で、フルキーボードを使ったショートカットにも対応しているが、キーの小ささを考えると上下キーかペンによるタップの方が便利そうだ。
どちらのブラウザを使っていても、ブラウザを開いてブックマークやURLを開こうとすると、自動的にインターネットの接続を確立してくれる。常時接続環境になれているユーザーはさほどスピードに期待しない方がいいと思うが、よほど画像を多用したサイトを見ない限りは、ストレスと言うほど待たされるわけではない。ちなみにOperaは、PHSでの接続を解除するとソフトウェアが閉じてしまうのでオフラインで見たり、バックグラウンドで待機させておくことができなかった。
それぞれのブラウザの縦・横表示で、Googleのトップページを表示させた画面をフォトレポートに載せてある。好みの問題もあるが、僕の印象だと文字表示はInternet Explorerに分があり、VGAの画面サイズでのブラウジングにはOperaに分があるように思われる。特に縦使いをしている場合の「画面幅に合わせて表示」する画像の縮小やレイアウトのレタッチはOperaが上手い。そしてOperaはタブブラウジングに対応している点もアドバンテージだ。
たとえばケータイからのモブログでオンラインフォトサービスのFlickrに写真を送る。自動的にリサイズされた写真表示のHTMLタグをW-ZERO3 [es]のOperaからコピーしておいて、2つ目のタブで開いておいたブログの書き込み画面にペーストしてエントリーをする。タブブラウジングに対応していれば、こんな使い方も軽快にこなすことができる。ウェブメールを使っているユーザーなら、W-ZERO3 [es]のメールソフトを使わず、ブラウザを開きっぱなしにしておける点で利便性も高い。
さすがにAjaxのサイトへの対応には限界があるが、Web 2.0系の複数のサービスを使いこなすユーザーにとっては、W-ZERO3 [es]に普段の使い勝手をほぼそのまま持ち出せると考えても良い。W-ZERO3 [es]は日本における本格的なWeb 2.0向け端末と言ってもいいのではないだろうか。ポケットの中のWeb 2.0をどのように使うのか。これだけ考えても、たくさんの可能性を秘めていて、新たに注目し直したくなる存在がW-ZERO3 [es]である。
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