デジタルダブル録画を実現した東芝の新世代レコーダー「VARDIA RD-XD92D」はすべてがハイビジョン仕様へパワーアップ - (page 3)

東芝
RD-XD92D
内容:デジタルレコーダーのトップブランド東芝「RD」シリーズが、ハイビジョンレコーダー新ブランド「VARDIA」としてブラッシュアップした。EPG、録画、再生、編集とすべての機能において、ハイビジョン仕様へと生まれ変わったことに加え、デジタルダブル録画を実現。現行録画機として、最強の機能を備えたレコーダーのその実力とは?

高機能のT1を優先して使いこなそう

 W録はとても重宝するが課題もある。W録状態だと、EPGは使用できるが、HDDの「見るナビ」や「編集ナビ」が使えなくなってしまう。つまり、W録時の追いかけ再生や、他タイトルの再生、編集などができないのである。また、T2によるシングル録画時にもW録と同じ制限が出る。ちなみに、T1でのシングル録画時の自由度は高く、追いかけ再生や、EPG予約、編集などが行える。

  • T2録画時に、見るナビや編集ナビを選ぼうとすると、写真のような警告ダイアログが出て選択できない。W録時のほか、T2でシングル録画時にも同じ警告が出る。このためT1をメインに使う必要がある

 このあたりの制限は、データ量の多いデジタル放送、特にビットレートの高いデジタルBSストリームの交通整理に苦心した帰結なのだろう。マルチでストリーム処理をするハードウエアに関しては、デジタルダブル録画中に追いかけ再生が可能な日立デジタル機に1日の長を感じる。

 こうしたT2の制限からすると、T1を優先して通常録画で使い、T2はピンチヒッター的に使う、というのが正解だろう。つまり、本機の使い勝手は、従来のRD-XD91などのシングルデジタル機に、補佐役のデジタルチューナーを追加したような感じになる。EPGでは、この制限が考慮されていて、T2を選択している状態で番組予約しようとすると、優先的にT1にナビゲートされるしくみだ。

編集やネット機能などもデジタル用へと進化を遂げる

 編集機能も従来モデルを継承しているが、TS録画したタイトルでもフレーム単位でチャプターやプレイリスト編集が可能など、デジタル機では最高レベルの編集性能を誇っている。

 凝った編集だけでなく、手軽なエディットも可能だ。シーンの変化を自動でチャプター分割ができる「マジックチャプター」機能は、デジタル放送録画もサポート。また、CMカットしたプレイリストを自動で作成できる「おまかせプレイリスト」機能もデジタル放送対応になっている。ここでも両機能が使えるのはT1のみという制限はあるが、デジタル放送の編集で威力を発揮できるだろう。

 ネット機能は、WEBブラウザで機能設定できる「ネットdeナビ」のほか、DLNAガイドラインに対応し、家庭内ネットでビデオサーバーとして使える。ただし、著作権保護規格であるDTCP-IPをサポートしていないため、デジタル放送の家庭内配信には非対応となってる。

  • チャプター編集画面では、シーンの頭出しをして、リモコンのチャプターボタンからチャプター分割が可能。同時に、画面右上の「サムネイル位置設定」のチャプター「再生位置に変更」の上にカーソルを合わせ編集すると、リモコンの決定ボタンで好きなシーンをサムネイルにできる。つまりチャプター編集とサムネイル作成が一度で行える

  • 初期設定で「マジックチャプター」を「入」に設定すると、シーンの変化をレコーダー側が自動的に検出し、自動チャプター分けが可能だ。ニュースではヘッドラインやアナウンス部分にチャプターマークが生成され、番組ジャンルに適した自動分割が行える。本機ではT1録画時にのみデジタル放送のマジックチャプター分割が可能になった

  • 予約時に「本編自動チャプター分割」を有効にしておくと、CM部分が自動的にチャプター分けされる。録画後にチャプターを表示してみると、本編以外は、「CM」と表示される。次に、見るナビで「おまかせプレイリスト」を選ぶだけで、本編のみのプレイリストが自動作成される。この機能もT1録画時に有効で、デジタル放送にも対応している

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