やや話が前後するが、HDD故障の大きな要因となりうる「温度変化」については、リアルタイムで温度を表示することができる。過去からの温度変化をグラフで表示することもできるので、パーツ交換後に放熱性が極端に悪くなった、といったステータスも読み取ることができる。実際に画面をご覧いただければ分かるが、グラフによる「故障予測シミュレーション」は視覚的に非常に説得力があり、早めに対策を講じなければ、という気にさせられる。
このほか、ハードディスクのステータスに変化があった時にメールで通知する機能も備えている。サーバ用途で24時間つけっぱなしにしている場合や、遠隔地に設置している場合などには便利な機能だろう。また、メール通知のほかにも、ドライブが一定以上の温度になった場合にシステムをシャットダウンする機能も備えている。
なお、一般的に「S.M.A.R.T.」のレポートを採取できるのは内蔵ドライブのみであり、インターフェイスの問題から外付けドライブは判定が不可能な場合が多いが、本製品はHDDメーカーとの協力により、外付けドライブの診断も可能にしている。現在はアイ・オー・データ機器の一部HDDのみの対応であるが、今後対応機種が増えてくることが予告されており、期待が持てる。
なお、本製品の対応ドライブとしてアナウンスされているアイ・オーの外付けHDDには、本製品の60日間体験版(割引購入特典付き)が添付されている。これから外付けドライブを新規に購入する予定があるのなら、まずこちらで使い勝手を試すとよいだろう。また、手持ちのHDDが「S.M.A.R.T.」に対応しているかを調べるだけであれば、メーカーサイトからダウンロード可能な14日体験版を利用するとよい。
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