「定番」という熟成機に入ったデジカメ一眼 EOS-30D

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キヤノン
内容:昨今のデジタル一眼レフカメラ市場を事実上牽引しているキヤノンから、また新しいデジタル一眼が発売された。「EOS-30D」である。周知の通り「EOS-20D」の後継機となるのだが、その外観も820万画素APS-Cサイズという記録画素も一見大きな変わりはない。では一体どこが変わったのであろうか。はたして「EOS-30D」は「買い」なのであろうか?

ユーザーに磨き上げられた定番モデル

  • 正面から見ると20Dと30Dの大きさと形はほとんど同じに見える。ロゴの違いでしか判別は出来ない。

 私が初めて「仕事に使えるデジカメ」として手にした630万画素一眼デジカメ「EOS-10D」が発売されたのは2003年3月である。その後継機として2004年9月に登場したのが「EOS-20D」である。この「EOS-20D」は820万画素の撮影素子を搭載し、低ノイズでの高感度撮影も可能となるなど確実に旧来機からの進化を実感できるカメラであった。その「EOS-20D」発売から1年半後に登場した「EOS-30D」は外観、スペック共に「EOS-20D」を踏襲したものと感じられる。

  • 明らかに大きくなった液晶画面。この大きな画面に慣れてしまうと1.8型モニターが非常に小さく感じてしまう。

   

 背面を見てまず最初に気がつくのは大きくなった液晶画面である。「EOS-20D」では1.8型だったものが「EOS-30D」では2.5型へと変更されている。またイージーダイレクトプリントボタンも新設され、これらにより液晶周りのボタン配置に変更がなされている。

  • 「EOS-30D」とPictBridgeに対応したプリンターをUSBケーブルで接続し、イージーダイレクトボタンを押すとPCを通さずに直接プリントすることが出来る。またEOS-30D内の画像をカメラからの操作によりPCに転送することも可能だ。

 

 このように液晶画面が大型の物に変更されている点以外は、その外観大きさともに「EOS-20D」と「EOS-30D」では大きな変更は認められない。実際に手に持って見てもその違いを感じる事は難しいだろう。

 外観からはこれといって大きな変更を見つけることは難しい「EOS-30D」だが、細かくスペックを比べていくと「EOS-20D」との違いが少しずつ見えてくる。「EOS-20D」ではJPEG約23枚、RAW約6枚だった連写性能が「EOS-30D」ではJPEG約30枚、RAW約11枚へとUP。連写コマ数も「EOS-30D」では高速の5コマ/秒に加え低速の3コマ/秒が選択できるようになった。また「EOS-20D」ではISO感度設定が1段ステップごとの設定だったが、「EOS-30D」では1/3段ステップごとの設定が可能となり、より細かな設定が可能となっている。露出測光方式にスポット測光が採用されたことも大変ありがたい。

 また撮影画像をCFカードに保存する際に「EOS-20D」まではひとつのフォルダーに999枚までしか保存できなかったが、「EOS-30D」では9999枚保存することが可能となった点も地味ながらも、一度の撮影に大量のコマ数を撮影する者にとってはありがたい変更点である。このように細かく進化した部分を挙げていくと、この「EOS-30D」が「EOS-20D」をブラッシュアップしたカメラであることが解ってくる。

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