「日本流スマートホン」の完成型──au W41H - (page 3)

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内容:2006年4月1日からモバイル端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」がスタートした。まだお手元に端末がなくて試したことがないという方も多いかもしれないが、現状ケータイが、ワンセグを楽しむための最も手軽な手段と言える。今現在の携帯電話での選択肢は2キャリア、3端末に限られるがその中からauの春モデルであるW41Hをご紹介する。

かゆいところに手が届く

  • ワンセグは地上デジタル放送の画面から2〜3秒遅れている。

 W41Hはなかなかかゆいところに手が届くテレビ機能が魅力だ。まず視聴時間。最長で3時間45分の連続視聴に対応しているタフさは充分と言えるレベルではないだろうか。野球やサッカーなどのスポーツで3時間を超える長丁場は少ないし、ドラマやバラエティ番組だって特番のシーズンを除けば長くて2時間だろう。そもそも平日だったらなかなか3時間45分もテレビを見続ける機会がないのも事実だ。朝の通勤で電車内で1時間ニュースを見て、昼間ケータイとして使って、帰りまた1時間夜の番組を見ながら帰ればちょうど電池がなくなるレベルまで視聴時間を伸ばしてきたことは特筆すべきだと思う。

 録画も可能だ。先ほど述べた70MBの本体データフォルダにのみ、ワンセグ放送を録画することができ、録画したビデオを端末の外にデータとして持ち出すことはできない。録画保存は30分で、静止画を保存することもできる。ちょっとしたメモ代わりに細切れで情報を録画したり、番組が見られない30分間の録画に当てたり、いろいろと用途が広がりそうだ。

 また録画機能を応用してタイムシフトをすることもできる。タイムシフトはDVDレコーダーが出始めた頃に一般的になった。今放送されている番組を録画しながら、その録画した番組を先頭から見始めることで、9:00からスタートしたドラマを9:15から見始めることができる機能だ。

 W41Hではさすがに15分のタイムシフトまでは行かないが、電話がかかってきたときなどに2分間、放送を端末に自動的に録画するように設定可能だ。通話が終わるとそこから見始めることができる。なおタイムシフトは2分限定で、それ以上長い通話の場合は通話終了時直前の2分間より以前は破棄される。タイムシフト部分は1.3倍速で再生できるため、通常の放送に追いつくこともできる。ケータイならではの親切な機能だ。

 このほか、地上波アナログのテレビ放送には対応していないモノの、auの「EZテレビ」サービスには対応しており、各種情報を取得できるほか、EZラジオのように今放送されている楽曲を検索することもできる。テレビとケータイの融合を楽しむには十分のソリューションと言えるだろう。

  • 付属のスタンドにセットしたW41H。まるでテレビのようなスタイル

  • テレビの設定メニュー

  • テレビモードのスキンを6種類から選べる

「日本流スマートホン」を完成させた1台

  • 切り替えたあとの画面

 欧米では無線LANに対応したり、PCとの連携やモバイルPCの代わりを果たすようなケータイを「スマートホン」と称してビジネスの分野などで高い人気を誇っている。日本ではWindows Mobileを採用したW-ZERO3がヒットしたのは記憶に新しいが、イマイチ後に続かない。一方で高画素数を誇るカメラやモバイルFeliCaなど、ケータイの生活ツールかが日本のトレンドであると言える。

 ビジネス向けの機能(フルブラウザ、添付ファイル表示、カメラのビジネス撮影機能)を備えつつ、FeliCaやミュージックプレーヤー、ナビゲーションなどに対応し、その上でデジタルテレビ放送であるワンセグにも対応を果たしたW41Hは、「日本流スマートホン」の1つの完成された姿ではないだろうか。

 サイズの問題、連続視聴などの電池の問題は残されているが、日本流スマートホンという価値観での統合は世界に誇ることができる1つの生活ツールの形を示している。そんな視点で、W41Hのある生活を送ってみてはいかがだろうか。

  • タイムシフト設定画面

  • ワンセグ放送から楽曲検索を行える

  • EZテレビ番組表

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