このGoogle Calenderについて、何人かのアナリストは好印象を持っているようだ。
「この6カ月あたりでGoogleが発表したサービスは、どれも悪くないが、あっと驚くほどよいものというわけでもなかった。だが、Google Calendarはこの驚きの要素を持ったアプリケーションだと思う」というのは、Search Engine Watch.comのエグゼクティブエディターChris Sherman氏だ。「インターフェースは典型的なGoogleスタイルだ--シンプルで、さっぱりしていて、比較的整っている」とSherman氏は続ける。
プライバシーへの懸念は、デフォルト設定ではユーザーがカレンダーに書き込んだ全イベントはプライベートとなることから、ユーザーが自分のカレンダーのイベントを公開しない限り問題にならないだろうとSherman氏は見る。「Google Calendarの欠点は、オンラインでしか利用できない点だ」とSherman氏は言う。
GartnerアナリストのAllen Weiner氏は、「好奇心をそそられた」という。「成功すれば、コンテンツデリバリをスケジュールするアプリケーションとしても利用できるだろう。自分のカレンダー機能にアクセスして、「毎日午前10時にポッドキャストを聞く」と書き込み、カレンダー機能経由でポッドキャストを聞く、といったことができてもおかしくない」とWeiner氏は言う。
インターネットに精通し、生活を紙ベースからウェブに移行させるユーザー人口は増加しており、大手検索ポータル企業は、このようなユーザーに向けてウェブベースで使いやすいアプリケーションを提供しようと競争している。
Microsoftは、2006年内にリリースを予定している「Outlook 12」で、カレンダー機能のメジャーアップデートを行う。
「Google Calendarのライバルは、Microsoft Outlookだろう」とSherman氏は述べる。「Microsoftは先にGroove Networksを買収したが、Grooveの製品もコラボレーション機能を持つ。VistaにもGrooveライクな機能が組み込まれるといううわさもある」とSherman氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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