新type Fは、従来のWIDE & SLIMなデザインを踏襲しながら、さらに洗練したデザインに仕上がっている。
まず目をひくのは、パールホワイトカラーのボディ。パソコンという武骨なイメージではなく、柔らかで優しげな印象を受ける。これなら、オフィスや会議室、自宅に置いても、違和感を抱かないだろう。全体のボディラインはシンプルで、例えば液晶のベゼル部にはWEBカメラ用の「MOTION EYE」が配置されているが、目立った出っ張りもなくきれいに収まっている。
type Fの液晶画面は、ハイビジョン液晶TVを連想させるワイド液晶。それもそのはずで、このtype Fには、type F TVにも採用されている新開発の15.4型ワイド「クリアブラック液晶」が搭載されている。電源を入れてみると、鮮やかな画面が際だって見えるが、これは高輝度で色再現性にすぐれたWXGA(1280×800)液晶パネルを採用しているため。DVDスーパーマルチドライブで再生されたDVDの映像を見ると、自然で美しい発色が楽しめる。
しかしこのワイド液晶画面が生きるのは、DVD映像ばかりではない。ビジネス利用においても、画面に表示される情報量が増えるというアドバンテージが高い。試しにExcelの表を開いてみると、通常のパソコンでは切れてしまう右側のセルまですべて表示されるため、作業効率が大幅にアップする。
DVD映像やCDの音楽再生時に威力を発揮するのは、高音質回路「Sound Reality」。従来にない高音質での録音/再生が可能だ。テープやレコードといったアナログ音源をデジタル化する際も、「Sound Reality」は効果を発揮する。ノイズが少なくよりいい音でデジタル化できるため、懐かしのLPもデジタル音源として楽しめる。
開いてみると、まず大きめのスクエアキーボードが目に飛び込む。実際に手をおいてキータッチを試してみたが、少しつめが長い女性でも難なく使えるのがうれしい。また、エンターキーやバックスペースキーなど、よく使うキーが大きくなっているため、文字を入力する際もスムーズにキーが打てる。よくみると、キーボード部分が緩やかなすり鉢状となっているが、これもキー入力の負担を軽減するための工夫だ。
先述の通り、液晶のベゼル部には31万画素のWebカメラ「MOTION EYE」が配置されている。インターネット環境とこのカメラと内蔵されているアナログマイクを使えば、例えば「Skype」などの音声通話ソフトが利用できる。
type Fの場合は、カメラもマイクもすでにそろっているので、無料電話はもちろん、テレビ電話やビデオ会議もすぐに使えるようになる。例えば、国内出張はもちろん、海外出張先からでも家族や友人らと毎日顔をあわせて話せるようになるわけだ。
キーボードの前面には、電子マネーEdyやおサイフケータイ、Suica/ICOCAの残額や利用履歴を確認できる「FeliCaポート」がある。ここにSuicaカードやおサイフケータイをおくと、残高や利用した駅などが確認できる。また、インターネットショッピングやチャージを、FeliCaで支払うこともできるようになる。インターネット通販は、クレジット番号などの個人情報を入力しなければならないから不安だという人は多いようだが、これなら安心だ。
セキュリティ面でも、このFeliCaポートは大活躍だ。つい最近では「Winny」事件が話題となったが、個人情報が漏えいする事件が多発している現在、ビジネスで使うパソコンはもちろん、家庭で使うパソコンでもセキュリティで保護する必要性が高まっている。type Fでは、FeliCaを用いた認証や秘密領域を作成する「パーソナルシェルター」や、面倒なIDやパスワードの入力をFeliCaで代用できる「IDキーホルダー」、スクリーンセーバーロック/解除などを使って強固なセキュリティ環境を実現している。また、FeliCaをハードウエアキーとして利用すれば、さらに強固なセキュリティ環境が構築できる。もちろん、アンチウイルスやパーソナルファイアウォールを網羅しているセキュリティ対策ソフト「Norton Internet Security」で、ソフト面でもしっかりガードしている。
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