松下電器産業は3月27日、グループ内海外金融会社をオランダのアムステルダに設立することを発表した。新会社の設立は5月で、9月より活動を開始する予定。
新会社の商号はPanasonic Global Treasury Center B.V.。代表者は未定だが、設立までに決定するとしている。資本金は5億米ドルで、出資割合は、松下電器産業本社の100%出資子会社Panasonic Holding Netherlands B.V.による100%出資となり、松下本社の連結子会社となる予定だ。
現在、松下グループは、松下本社および海外金融子会社において資金および外国為替取引を地域別に集約している。新会社は、松下グループにおける事業のグローバル化が進展する状況を受けて、資金および外国為替取引をグローバルベースで行う「インハウスバンキング機能」をもつ海外金融会社として設立される。
新会社では、現在地域別に行っている日本円、米ドルおよびユーロの資金取引や外国為替取引を一元的に行うことにより、連結ベースで松下グループの資金効率の向上と金融コストの削減を目指す。
また、新会社の設立に併せて、グローバル24時間稼動の財務取引システムを新たに開発、導入することにより、松下グループにおける財務取引の効率化を狙う。
さらに、金融機関間における金融取引のグローバルなデータ交換を行うSWIFT(Society For Worldwide Interbank Financial Telecommunication)サービスを日本の事業法人として初めて導入する。これにより、グループ会社の銀行口座残高情報や入出金情報の収集、銀行送金指示、為替予約内容の確認などの効率化に取り組む方針だ。
これらの取組みにより、約600社の国内外グループ会社をつなぐグローバルな財務インフラを構築し、連結キャッシュフロー経営を強化するとしている。
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