なお、Just Right!2には、高機能版のJust Right!2と一般向けのJust Right!2 LEの2種類がある。これまで書いてきたことはどちらでも使えるベーシックな機能だが、高機能版にしかない機能がいくつかある。
まずは「指摘印刷機能」だ。これは、Just Right!2で指摘された個所を一覧にして印刷できるもの。表になっているため、どこを間違えたのかがグッと見やすくなるほか、印刷することでオフラインでもミスを見直しできる。
LE版は校正できる文字数に制限があり、2000字までとなっている。高機能版は無制限だ。なお、2000字といえば、800字詰め原稿用紙2枚半程度。ちょっとしたメールやA4用紙1〜2枚程度の企画書を中心に扱う人ならばLE版がおすすめだ。もちろん、文字制限がないにこしたことはない。編集者やライターなど「文章」を扱うプロフェッショナルや、長文の論文を執筆する人たちには、高機能版が必要になってくるだろう。
高機能版は、PDFファイルの取り込みにも対応しているほか、別売のオプション辞書「共同通信社 記者ハンドブック校正辞書 第10版 for Just Right!2」も用意されている。あらかじめJust Right!2に更正辞書をインストールしておけば、記者ハンドブックベースでの文章校正が行えるのである。同辞書を基本として用語統一し、校正しているメディアは多い。編集者はもちろんライターにとっても心強い味方となるだろう。
Just Right!2のよいところは、複数のルールを作成し、それに合わせたチェックが手軽に行えることだ。例えば、複数の出版社を相手にしているフリーの編集者やライターなどは、それぞれの表記ルールを覚えなければならないが、これならばルールが混乱することもなく校正できる。
さらに、校正作業が短時間で行えるため、浮いた時間を執筆作業などに当てることができるほか、今まで自分が気がつかなかった誤用を指摘され、それを修正していくことで、文章作成能力が習得できそうだ。
同製品にはライセンス版もラインアップされており、企業や部署全体で購入することができる。すべての端末で同じ条件でチェックできるようになり、全体で校正作業が確実かつスムーズに行えるようになるだろう。
筆者のような編集者やライターなど「文章」を扱うユーザーはもちろん、電子メールや企画書等の作成時に、文章表現や用字用語などで頭をかかえているユーザーにおすすめしたい製品だ。
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