最新版iPodの30Gバイトバージョンと同等のHDD容量を備え、ビデオ再生という同じ機能をウリとするZEN VISION:M。だが価格を比較してみると、iPodはアップルストアでの価格が3万4800円、ZENはクリエイティブ オンラインショップでの価格が3万9800円(発表時のリリースによる)で、ZENが5000円高値になる。その理由が「iPodにない機能」というわけだが、果たしてその機能はプラス数千円の価値があるのだろうか。
iPodにない機能の1つは、FMラジオが受信できる機能だ。オートスキャンでラジオ局を自動的に選択、局の設定が保存でき、いつでも容易に好みのラジオ局にアクセスできる。
携帯型ラジオを持ち歩いたことがないため、他機種と比較はできないが、ラジオの受信感度は通常家で聞くラジオとそう変わらない。つまり、問題なく視聴できる。歩いている場所によっては時々雑音が入ることもあるが、それも気にならない程度だ(人によって感覚は違うかもしれないが)。ただし、当たり前だが地下でラジオは受信できないところが多い。ラジオが聞きたい人は、寒くても地上を歩こう。
iPodにないもう一つの機能、それは録音機能だ。マイクが内蔵されたZENは、そのまま外部音声がモノラル録音できるほか、受信中のFMラジオ番組をステレオ録音することができる。
ラジオの録音に関して言えば、受信した音質とまったく同レベルでの録音が可能だ。しばらくラジオを録音し、その後試し聞きしていると、録音であることを忘れてしまうほどの音質だ。
外部音声の録音も悪くない。同じ会話を三洋電機のステレオICレコーダー「ICR-S250RM」で録音し、比較してみると、若干ZENの音声は音量が小さく、こもったようにも聞こえたが、逆に三洋製レコーダーが少し機械的なガミガミした音声にも聞こえ、好みによってはZENの方がいいと言う人もいるだろう。普通の会話を録音するには、ZENはまったく問題ないと言ってよい。
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