セキュリティ企業Symantecの最新調査によると、ノートPCには平均して約100万ドルに相当するデータが含まれているという。
Symantecが米国時間27日に発表した調査結果によると、通常のノートPCには金額にして97万2000ドルに相当するデータが含まれており、中には、880万ドル相当の商業的機密データや知的所有権を含むものもあるという。
同調査では、重要なデータの多くは従業員の電子メールに含まれているが、そのバックアップを自動的に実施している企業は42%にすぎないことも分かった。45%が、バックアップ処理を従業員個人に任せているという。
「企業幹部は財務的価値が高いモバイル端末を持ち歩いているが、そこに保存されている情報を保護することに関しては、ほとんど対策がなされていない。これは、警戒すべき事実だ」とSymantecのEMEA地区担当バイスプレジデント、Lindsey Armstrongは述べている。
実際、ノートPC盗難の脅威は、懸念事項となっている。FBIが実施したコンピュータ犯罪調査では、回答者の約50%が2005年にノートPCなどの携帯端末の盗難を経験していることが分かった。25日、American Expressから分離した投資コンサルタントのAmeriprise Financialは、自社のノートPC1台が盗まれたことにより、約23万の顧客やアドバイザーに関する機密データが流出したことを明らかにしている。
企業へのメッセージは明らかだ。すべてのデータを定期的にバックアップし、持ち歩くノートPCの安全対策を徹底し、必要ない機密情報は含まないようにすること、とSymantecは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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