BlogやSNSの閲覧・更新にも便利!──ウィルコム「W-ZERO3」 - (page 2)

ウィルコム
WS007SH
内容:予想外の人気ぶりに品薄状態が続いている「W-ZERO3」ことWS003SH。マイクロソフトのWindows Mobile 5.0 for Pocket PCを搭載し、無線LANとPHSの両方を搭載する注目のWILLCOM SIM STYLEの新端末だ。今回はちょっと視点を変えて、この日本初のキーボード付きスマートフォンをレビューしてみたい。

Blogger&SNSユーザー御用達端末の可能性

 キーボードが必要なのであれば小型のノートパソコンで、という意見もあるとは思うが、この「小ささ」が必要な場面もやはり多い。たとえば、忙しいビジネスマンにとって、ウィークデイに確実にとれる自由時間というと「朝夕の通勤時間」ぐらいしかないという場合も多いだろう。ニュースを閲覧するぐらいであればケータイでも十分だが、「ちょっとBlogを更新したい」「メールに返信を書きたい」といった用途になると、やはり使い慣れたQWERTY配列のキーボードがほしくなる。

 総務省が発表した2005年9月末時点での「Blog・SNSの登録者数」について集計結果では、Blogの登録者数は473万人、mixiやGREEをはじめとするSNSサービスの利用者は399万人だ。両方を利用しているユーザーも多いだろうから総計800万人とは言わないが、何らかの形で自ら「情報発信」するユーザーが一定層いることは間違いない。いままで該当する製品がなくて遠ざかっていた潜在的なPDAユーザーと、もっと簡単に情報発信したいユーザーの両方にW-ZERO3はアピールできるのではないかと思う。

 では、具体的にBlogやSNS、メッセンジャー、データ通信端末としてW-ZERO3を使う場合について見てみよう。

  • W-ZERO3の売りはこのスライドで出現するキーボード。ニンテンドーDSのように両手で持ち、キー入力は両親指をフル活用。慣れるとケータイなどより圧倒的に早い

  • 机の上などに置けるときは、人差し指と中指など4〜5本で入力できる。かなり小さな手の人でも、タッチタイプは難しいので、キーボードを見ながら打つことになる

SNSサービスやBlogで利用するには

 さて、ではW-ZERO3は実際SNSやBlog更新で使いやすいか、大手のSNS、mixiやGreeの場合を例に見てみよう。電車の中で閲覧する場合などは、片手でつり革につかまって空いた手で片手ブラウズすることになると思う。WebブラウザーとしてはOpera MobileやInternet Explorer Mobileなどどれでも閲覧できるが、Internet Explorer Mobileは標準設定だと縮小表示が弱いので、ブラウズにはOpera Mobileがおすすめだが、Flashの再生やBlogの更新などのメニューの動作はInternet Explorer Mobileがいちばん確実に動いてくれる。  mixiやGreeの場合、日記の更新にはWebブラウザーのほかメール投稿もできるが、気軽に保存しておけて、書きためて送信できるメール投稿の方が使い勝手はよさそうだ。

 Blogの更新の場合、利用しているサービスごとに詳細は違うが、MOVABLE TYPEで確認したところ、テキスト装飾などのアイコンも問題なく利用できている。

  • Blogはサービスにより対応ブラウザーが多少違うが、MOVABLE TYPEも問題なく動く

  • Opera Mobile 8.5での閲覧は、パソコンからと同じ感覚でほぼ違和感なく操作できる

  • 日記の更新はキーボードを使うので横画面で使うことになる。画像の投稿もInternet Explorer Mobileからなら可能

  • メッセージの閲覧。もちろん返信もできる

  • Greeでももちろん利用可能。画像の投稿はmixiと同じく

メッセンジャー端末として使う

 MSN MessengerやYahoo!メッセンジャーをはじめ、プライベートはもちろんビジネスでもちょっとした連絡などにはごく普通に使うようになってきたメッセンジャーソフト。このメッセンジャーを利用する端末としてはどうだろう?

 ユーザーの多いMSN Messengerは、残念ながらまだWindows Mobile 5.0版の提供がない。英語版だが、その互換ソフト「Agile Messenger」を使えば、MSN Messengerに関しては日本語も問題なく利用できるし、送信の遅延もない。

 また、β版ながらSkypeのWindows Mobile 5.0対応版「Skype for PocketPC Beta」がいち早く公開されている。チャット機能も問題なく使えるし、通話も普通にできてしまう。個人的には通話相手はあまり多くないものの、相手がパソコンの前にいれば定額で話せるわけで、外出先からでも(ウィルコムユーザー同士以外でも)話し放題の相手がまた増えたような感覚で使える。

  • Skype for Pocket PCベータでの利用。無線LANでもパケットでも利用できる

  • 安定して動くのでメッセンジャーソフトとしても便利

  • イヤホンマイクをつければ通話も問題ない。ちなみにスピーカー側を耳にあてることになるが、イヤホンなしでも会話は成り立つ

  • Agile Messenger for Windows Pocket PC Betaは、ICQ、MSN Messenger、AOL Messenger(日本語が文字化けする)、Yahoo!(Yahoo!JAPANとは別)に対応

  • チャット画面では、一行以内のものは履歴がそのまま表示され、長い文章は次のメッセージが来たときに折りたたまれる

  • PCのメッセンジャーと同じようにバックグラウンドで利用することもできる

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