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本体機能も転送ソフトも刷新──ソニー ウォークマン NW-A1000 - (page 2)

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ソニー
内容:「ネットワークウォークマン」から、「ウォークマン」へ、ネットワークの文字がとれて、名実ともにウォークマンのメインストリームとなったメモリー/ハードディスク・タイプの携帯音楽プレーヤー。「WALKMAN CONNECT」の愛称でCMが展開されているウォークマンAシリーズから、中堅モデルの6GBハードディスク搭載モデルの使用感をご紹介しよう。

CONNECT Playerは発展途上か

 転送ソフトは、これまでのSonicStageからCONNECT Playerに変更になった。とはいっても、音楽ダウンロードサイト「Mora」で購入したような著作権保護されている曲データのバックアップを行うにはSonicStageが必要になるなど、CONNECT Playerはソフトとしては独り立ちしていない。一方で、SonicStageは添付されていないため別途ダウンロードが必要になるという、ちぐはぐな状態である。A1000は、SonicStageからも曲の転送はできるものの、その場合はアーティストリンクや自動読み仮名変換機能は使えなくなる。

 ちなみに、CONNECT PlayerでCDから取り込んだ曲データは著作権保護されず、ファイルのコピーや移動が可能であるため、それらのデータに限ればバックアップに特別なツールを必要とはしない。

CONNECT Playerバックアップの手順

「SonicStage Ver.3.3 ダウンロードサービス」

  • 音楽ダウンロードサイトMoraアーティストリンクサーチ(β版)も公開されている。

  • Aシリーズに付属の転送ソフト「CONNECT Player」

 CONNECT Playerは、ユーザーインターフェースなども一新され、使い勝手が大きく変わった。CD-TEXT情報の読み込みを行わない仕様になったのはCDDBのメタ情報が必要だからだろうが、最近登場したATRACのLosslessコーデックはサポートされておらず、また、PC上でのギャップレス再生がサポートされなくなった点は不満だ。動作も重くもたもたした印象だし、CDDBで取得した情報が反映されない場合があるなど、不具合も残っているようだ。インターフェースも、プレイリストを選択してもメインウィンドウに一覧が出ない(プレイリストの1つを選択すれば、曲の一覧は表示される)など、改善が必要に感じる。やたらにAドライブにアクセスするため、フロッピードライブの音が耳障りな点も改善してほしい。SonicStageでは、プレイリストにアルバムと同様、アーティストやジャンルのメタ情報を与えることができたが、それができなくなったのも大きな不満だ。

 フォルダ監視機能があるのはいい。Windows Media Playerにあるのと同様の機能で、CONNECT Playerを使わずに取り込んだMP3ファイルを格納したフォルダやSonicStageのデータフォルダを指定しておけば、自動的にCONNECT Playerのライブラリに登録される。この機能をうまく使えば、SonicStageやWindows Media Playerなどのソフトを併用することができる。

SonicStage Ver.3.3とCONNECT Player Ver.1.0の機能比較

●SonicStageでのみできること
録音関連
 ・ATRAC Losslessでの録音
 ・WMAファイル形式での録音
 ・CD-TEXT情報の読み込み
ファイル取り込み関連
 ・著作権保護されているWMAファイルの取り込み
ライブラリ管理関連
 ・フォーマット変換
 ・ATRACギャップレス再生
 ・著作権保護されているWMAファイルの再生
転送関連
 ・Aシリーズ以外のウォークマンへの転送
 ・メモリースティックへの転送
音楽CD作成関連
 ・CD-TEXTの書き込み
 ・MP3CD作成
 ・ATRAC3CD作成
●CONNECT Playerでのみできること
ライブラリ管理関連
 ・インテリジェントシャッフル再生
 ・The抜きソート
 ・再生リスト表示
 ・読み仮名ソート

これからの成長を期待したい

 A1000は、音質やギャップレス再生などの基本機能はしっかりしているので買っても損のない製品だと思うが、使い勝手の面では不満が残る出来。個人的には、シャッフル機能の充実は歓迎だがシャッフル路線への転換は賛成できない。また、アーティストリンクなどの機能が、CDDBに依存しているのも若干の疑問を感じる。CDDBのデータベースとしての質は決して高くないと思うからだ。曲名が自動的に入力されるのはうれしいが、ジャンル分けなどに一貫性がなく同じアーティストが違うジャンルに登録されてしまうことはよくある。もっと簡単な例では、J-PopとJポップのような表記上の不統一から別ジャンルとされてしまうことが、あたりまえに起こる。

 ユーザーのニーズはさまざまで、一方パソコンや本体の性能は高いため、やろうと思えばかなり複雑な処理も実現できるだろう。機能としてなにを用意し、どのようなユーザーインターフェースを実現するか判断が難しいのはよくわかる。しかし本当に求められているのは「アーティストリンク」といったハデな売り文句のための機能ではなく、しっかりした基本性能と、練られた使い勝手のよさだと思う。シャッフルで意外な曲に出会うサプライズも必要かもしれないが、聞きたい曲が聞きたい順に再生される安心感も必要だろう。

 このA1000は、発売から間もないにもかかわらず、すでに新しいファームウェア(1.01)が提供されている。同様に、付属の転送ソフトCONNECT Playerも、1.0.02へのアップデートプログラムが配布されている。内容的にはどちらも不具合の修正がメインで、追加機能などはとくにない。しかしWMAへの対応がアナウンスされているため、今後は機能の追加や変更も行われることだろう。本体もソフトも、これから成長が期待できるので、それを楽しみにしたいと思う。

・NW-A1000本体ソフトウェア アップデートプログラムのご案内
・「CONNECT Player Ver.1.0.02」アップデートプログラムのご案内

宮澤 祥/ジャスミン音楽舎

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