Amazonは、この電子市場が同社にとっても価値あるものになることを期待している。Cohenによると、同社は開発者と個人の間の取引仲介料として対価の10%を課金する予定だ。
Google Blogoscopedというブログの作者Philipp Lenssenにとっては、Mechanical Turkが長年の課題への価値ある取り組みとなる。
「プログラミングには、解決が難しい、または現時点では解決できない種類の問題がある」とLenssenは言う。「子供でも答えられる質問を例に挙げよう。写真の中の人物は女性か男性か、という質問だ。5歳の子供でも1秒で答えられる。しかしコンピュータプログラマーにとっては、そのプログラム開発は一生かかる大仕事だ」(Lenssen)
LenssenがAmazonの新サービスに特に高い関心を抱いているのは、自分が2005年3月に提唱したあるアイデアにとてもよく似ているからだ。彼が提唱したのはCollaborative Human Interpreter(CHI)というアイデアで、当時の彼の記述によると、それは「世界の知能に質問をし、以前は自動化が不可能だった問題に取り組むためのプログラミング言語」だ。
最後にLenssenは、Mechanical TurkやCHIのような手法が便利なのは「プログラマーが大衆の力を味方にできるようにする」からだと、付け加えた。
いずれにせよ、Mechanical Turkは全くの新しい試みで、実際はどのような種類のタスクが同市場を占めることになるのかを予測するのは難しいと、Amazonは考えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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