マイクロソフト第1四半期決算--売上91.9億ドル、利益31.4億ドルに

Ina Fried(CNET News.com)2005年10月28日 12時00分

 Microsoftは米国時間27日、第1四半期の決算を発表した。同期の利益は金融アナリストの予測値をわずかに上回ったものの、売上とそして現四半期の決算予想は予測を下回った。

 第1四半期の売上高は97億4000万ドル、利益は31億4000万ドル(1株あたり29セント)となったが、これにはRealNetworkstとの和解費用も含まれている。それに対し、昨年同期は売上高が91億9000万ドルで、利益が25億2000万ドル(1株あたり23セント)だった。この数字にはNovellとの和解費用が含まれていた。

 RealNetworksとの和解関連費用を除いた場合、Microsoftの利益は1株あたり31セントになる。First Callが集計したアナリストの予想平均値は、裁判関連費用を除き、株式ベースの報酬を含めた場合、売上が97億8000万ドルで利益は1株あたり30セントだった。Microsoftが7月に出していた予想では、売上高が97億〜98億ドル、利益は1株あたり29〜31セントとなっていた。

 MicrosoftのCEO(最高経営責任者)Steve Ballmerは、同社の決算報告直後に、社員に宛てて明るい調子の電子メールを配信した。

 「本日の決算発表に示されているように、本会計年度は素晴らしいスタートを切ることができた」と同氏はこの電子メールのなかで述べている。

 Ballmerは、まもなく続々と製品が登場してくること、そしてRadioShackがPOSシステムにMicrosoft製品を採用するなど、最近は顧客がLinuxではなくWindowsを選択していると指摘した。

 同社CFO(最高財務責任者)のChris Liddellは声明のなかで、「将来については楽観視している」と述べた。Liddellはまた、同社が自社株の買い戻し計画を加速させるつもりであることも発表したが、それによると残りの190億ドル分も2006年12月までには買い戻す計画だという。

 しかし、Microsoftが示した今四半期の見通しは、一部のアナリストが予想していた数値を下回るものだった。同社では、119億〜120億ドルの売上高から1株あたり32セントもしくは33セントの利益を見込んでいるという。

 First Callの集計したアナリストの予想は、売上高122億9000万ドルで1株あたり利益35セントとなっている。

 前四半期には、同社の3つの主要ビジネス--Windowsクライアント、サーバと開発ツール、そしてInformation Workerの各部門で売上と利益の両方が拡大した。それに対し、Microsoft Business SolutionsとMobileの両部門では、わずかながら赤字額を縮小して売上も伸ばしたが、一方Xbox関連の事業を含むホーム/エンターテイメント部門では「Xbox 360」の年内発売を控えて売上が落ち込み、赤字が拡大した。また、MSNでは売上と営業利益がやや増加している。

 2006年度(6月30日締め)通期の見通しについては、売上が437億〜445億ドルで、1株あたりの利益は1.26〜1.30ドルになると同社では予想している。このなかにはRealNetworksとの和解関連費用(1株あたり2セント)が含まれる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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