RSS広告社は10月10日、個人向けのRSS広告配信サービス「Trend Match」を日本で初めて開始した。同社は、法人向けに2005年6月20日から本格的的にサービスを開始しており、これで法人と個人の両方に向けたRSS広告を提供することになった。
「Trend Match for RSS Reader」の例。下のほうにある白抜きの部分がRSS広告で画像になっている |
個人でブログやウェブサイトを持っていれば誰でも利用できる。提供するRSS広告プログラムは、(1)配信しているRSSフィードの中にコンテンツ連動型広告を挿入できる「Trend Match for RSS Reader」、(2)同様にRSSフィードの内容を解析してコンテンツ連動型広告をブログに表示する「Trend Match for Blog」、(3)HTMLを解析してウェブページに広告を表示できる「Trend Match for Web」の3つだ。
「Trend Match for Blog」と「Trend Match for Web」はテキスト広告だ |
(1)はこれまでの法人向けと同様に、配信される広告は画像で提供され、RSSリーダーを通じて表示される。(2)と(3)はGoogle AdSenseと同様にテキスト広告が配信され、ブログやウェブページに表示される。また、(2)と(3)は縦型、横型、文字の色、背景の色など、広告の表示を自由に変更できる。
表示されたこれらの広告を見た人が広告をクリックするたびに、サイト運営者に報酬が支払われる。いわゆるクリック課金型の広告だ。
広告を掲載したいブログやサイト運営者は、専用サイトから申し込み、2〜3営業日でサイトの内容が公序良俗に反しているかどうかなどが審査され、これをクリアすれば利用アカウントが登録される。登録されるとメールが送付されるので、その指示に従って報酬を受ける銀行口座などを登録する。当初、利用できる金融機関はジャパンネット銀行とイーバンク銀行のみだ。報酬は5000円に達した段階で自動的に振り込まれる。
広告枠の設定はすべてウェブサイトの管理画面で行える。登録が完了したら専用のスクリプトをブログやウェブページに貼り付ければ、内容に合わせた広告が自動的に表示されるようになる。RSS広告の配信数やインプレッション数などの分析レポートも提供される。
RSS広告社の代表取締役 兼 ネットエイジグループ執行役員の田中弦氏は、「RSSフィードの取り扱い数は毎月2〜3倍で伸びている。急速に市場が拡大しており、個人がRSSフィードを使って報酬を得る道がこれで開けた。ブログの記事ごとの内容に合わせた広告を配信することも可能になった」とメリットを述べた。
今後は、ブログASPサービスを展開している事業者などへもこの広告プログラムを提供していく予定で、現在複数の事業者と話を進めている。また、アマゾンアソシエイトプログラムの自動リンクを生成して表示できるようにもする計画だ。これは、たとえばGoogle AdSenseの場合だとコンテンツの内容に合った広告がない場合にはボランティア広告が表示されるが、これと同様に内容が合致する広告がない場合でも、書籍や商品などアマゾンアソシエイトプログラムを表示することで、運営者の収入の機会を逃さないようにするために考えている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス