Googleが、RSSフィードを使ってオンライン広告を配信するための独自の方法を発明したと主張しており、同社ではこの技術に対する特許を取得したいと考えている。
「シンジケーション型コンテンツへの広告組込」と題された同社の申請書によると、Googleにこの特許が認められた場合、「RSSのようなシンジケーション型のプレゼンテーションフォーマットの情報に検索広告を自動的に組み入れる技術」の独占使用権が同社に与えられることになる。
RSS(Really Simple Syndication)は、オンラインのニュースサイトやブログ、求人情報など、内容が頻繁に更新されるウェブサイトからコンテンツをシンジケートするための標準フォーマット。RSSベースの更新情報収集プログラムを利用し、自分のお気に入りのサイトの最新情報をチェックして、ヘッドラインなどの各種最新コンテンツを購読する人はますます増えており、このトレンドはベンチャーキャピタルからも注目を集めている。
GoogleやYahoo、そして数多くの新興企業が、ネット広告の新しい配信手段としてシンジケーション技術に注目している。Forrester ResearchのアナリストCharlene Liによると、Googleにこの特許が認められれば、同分野の競合各社にとって大きな打撃となり得るという。
「競争がかなり抑圧される。これは非常に強力な特許となるだろう」(Li)
この申請は、Nelson MinarというGoogleの社員が2003年12月31日付けで行ったもので、現在でも米特許庁で審査が続いている。しかし、この話題が表面化したのはつい先週のことで、「Search Engine Watch」や「TechDirt」などいくつかのブログがこれを取り上げたからだった。
Googleがシンジケーション型広告配信サービスを開始したのはごく最近になってからだ。同社はこのシステムのテストを4月に開始し、5月に広告の販売を開始した。
同社の特許申請書には、「自動広告サーバ」を使った広告の提供に関する記載もある。同サービスは「キーワード/コンテンツベースの検索広告の提供に利用される。広告はシンジケーション型フィードなどに直接組み込まれ、個々の広告はそのフィード内の特定チャネルの一項目になる」と記載されている。
さらに、この申請書には自動請求処理の記載もあるほか、「自動化されたターゲット/挿入プロセスによって、オリジナルのフィードがかなり古いものでも広告は最新かつタイムリーなものが常に提供される」とも書かれている。
シンジケーション技術は比較的新しく、競争も激しいため、この広告技術を自分たちが最初に開発したことをGoogleが証明するのは難しいかもしれない。この「先行技術」の判断は特許申請手続きの足かせとなっている。
「グーグルがさけて通らなくてはならない先行技術はたくさんある」(ForresterのLi)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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