マイクロソフトの次期「IIS」、詳細が次第に明らかに - (page 2)

Renai LeMay (ZDNet Australia)2005年05月31日 11時03分

 Isaksonは、McLawsが紹介したものだけでなく、ほかの複数の機能についてもコメントしている。

 Isaksonはまず、ASP.NETの統合によって、コンフィギュレーションに関わる面倒な諸問題が解決されると指摘している。「IISおよびASP.NETの両方で、Windows認証のような設定を2度行う必要がなくなるだろう」(Isakson)

 またIsaksonは、コンフィギュレーションのオプションが拡充されたことにも注目している。この拡充で、管理者はより強力なコントロール権を手に入れられるばかりか、あらゆるコンフィグオプションの詳細が記載されているファイルを簡単に暗号化することもできるようになるという。

 IISの拡張機能を、.NETのプログラミング規約に準拠しないコードとしてではなく、.NETプログラミングフレームワークに適した「マネージドコード」として記述できるようになるこの新たなオプションを、Isaksonは高く評価している。

 さらに、IIS7に取り入れたモジュラーアプローチのおかげでセキュリティが向上し、パッチ管理の簡便性やパフォーマンスも改善されたと、Isaksonは述べている。

 またIsaksonは、新たなアプローチがIIS7の管理者権限の微調整を可能にするとして、これを歓迎している。

 「開発者なら、IIS7を必ず気に入るはずだ。IIS7では、開発者が必要とする設定を、管理者に依頼しなくても自分で調整できるようになるのだから」(Isakson)

 Isaksonが最後にリストアップしたIIS7の新機能は、管理者により詳しいシステム情報を提供できるというものだ。

 「IIS7では、稼働中の全サイトおよびアプリケーションプール、作業プロセス、アプリケーションドメインの状態に関する情報を得ることが可能だ」とIsaksonは述べる。これに加え、「どのアプリケーションがCPUやメモリを大量に消費しているのか、容易に把握できる」機能も追加されているという。

 Microsoftの広報担当からは、これらの新機能に関するコメントを得られていない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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