ほとんどのファン映画は、技術的な野心の点でFeluxの作品には遠く及ばない。同氏の作品は、まだ公開されていないオリジナル版Star Warsの第3作目と第4作目の間に、Jedi Knightsが消えた経緯を究明する内容となっている。
予算もなく、フルタイムで働きながら作品を製作したFeluxは、友人や演劇仲間の助けを借りて出演者を揃えた。スタッフや機材については、地元の映画製作協会から借り受けた名簿をたよりに、直接電話をかけてボランティアを集めた。同氏は、ウェブ制作やグラフィックデザインのスキルを提供する代わりに、協力のための時間や音響機器の提供を受けながら、必要なものすべてを用意した。
製作チームは2年間、週末だけを使ってロケを行った。俳優のうち2人は、ニュージャージー州から片道4時間も車を運転して毎回撮影現場に来たという。撮影したテープが集まり始めると、Feluxはこれをネットに流してアニメーションやポストプロダクションの作業を行った。
この映画を観て最も目を奪われるのはその技術力だ。宇宙船の複雑な戦闘シーンや映画のようなカメラワークなど、コンピュータグラフィックはテレビで放映している大半のSF番組と同等の仕上がりになっている。サウンドも切れが良く、Star Warsのものであることは間違いようがない。サウンドトラックはすっかり聴く者の耳を奪う出来映えだ。
作業の大半は、次々に入れ替わる世界中から集まった30〜40人のボランティアがネットを介して行った。Feluxは先週ボルティモアで初めての試写会を行うまで、大半のボランティアメンバーとは面識がなかった。サウンドトラックは英国人作曲家のオリジナルで、John Williamsの作品とかなり雰囲気が似ている。
この作品は、技術面で驚くほど高いクオリティを持っており、大手新聞でさえこれを採り上げてレビューに記事を載せたところがある。デジタルカメラやコンピュータグラフィック、高性能のPCの力を借りて、ますます高度なアマチュア映画がつくられているが、「Star Wars: Revelations」はそうしたなかでも、最もハイエンドの部類に属するものとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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