BCNは4月15日、同社の市場調査部門であるBCN総研が行った電子マネーの利用に関するウェブアンケート調査の結果を発表した。有効回答数は1723件。その結果、電子マネーの認知状況については、おおむね知っているとする回答が半数以上の62.8%だったが、電子マネーの利用経験者は35.2%と限定的だった。
電子マネーの利用経験者に、利用している(利用していた)電子マネーの種類を尋ねたところ、「Suica」が45.7%とトップで、次いで「Edy」(38.4%)、「WebMoney」(32.9%)、「ビットキャッシュ」(9.9%)と続いた。運賃の精算等に利用できるSuicaの利用経験者が最も多いこともあり、電子マネーを利用したことがある場所についても「電車・バス等の交通機関」(41.8%)が最も多い結果となった。その他の利用場所としては、「インターネットショッピング」(37.1%)、「コンビニエンスストア」(31.2%)、駅構内の店舗(21.2%)の順となっている。
利用経験者が今後電子マネーの利用で整備してほしい点は、「利用可能な店舗などの場所の拡充」が67.3%と最も多く、次いで「ポイントサービス等の付加サービスの充実」(57.3%)、「購入、チャージできる場所や手段の拡充」(50.6%)と続いている。電子マネーに対する評価としては、「非常に便利だと思う」(18.7%)、「便利だと思う」(45.4%)など、利便性を認める意見が多い。
今後の電子マネーの利用意向については、利用経験者では「積極的に利用していきたい」(21.9%)、「利用していきたい」(48.9%)とする「積極派」が合計70.8%となっている一方で、利用未経験者では「利用したい」(5.0%)、「なるべく利用したい」(11.8%)とする「積極派」は16.8%のみで、「利用したくない」(7.6%)、「あまり利用したくない」(19.2%)とする「消極派」の26.8%を下回っている。
電子マネーを利用したくない理由としては、「セキュリティの面で不安だから」が66.2%と最も多く、以下「使用するメリットがないと思うから」(45.7%)、「必要ないと思うから」(42.0%)、「利用できる場所が少ないから」(35.9%)と続いている。
BCNでは、「電子マネーの利用可能な店舗や場所の拡充を図るとともに、セキュリティ面での安全性や利用上のメリットを訴求することなどにより、今後同市場は一段と飛躍するだろう」と分析している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス