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見直しがすすむGPL - (page 3)

Stephen Shankland(CNET News.com)2005年01月24日 20時50分
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その他の修正点

 Stallmanは現在修正が行われているその他のいくつかの分野を挙げた。

  • 現在、GPLが適用されているコードとGPLが適用されていないコードとの組み合わせは禁じられているが、今後はほかのフリーソフトウェアライセンスとGPLとの互換性が強化される。ただし、GPL以外のライセンスで非常に広範囲に使用されているものは皆無だとStallmanはいう。

  • TiVoのデジタルビデオレコーダなどの機器上でGPLソフトを実行させることに関して、現在調査が行われている。TiVoのレコーダはLinuxのあるバージョンを採用しながら、同OSの各種修正版では動かない。しかし、これはGPLの精神に反しているとの声が上がっている。「これは本来フリーソフトのあるべき姿ではない」(Stallman)

  •  次期版GPLでは、公開されているGPLソフトウェアが修正された場合に、それに対応するための仕組みが提供されることになりそうだ。現在、あるプログラマが自作したソフトウェアをGPLの下で公開したい場合、あるプログラミング命令を組み込んで、そのソフトが修正された場合にも一般ユーザーがその修正版をダウンロードできるようにすることが可能だ。しかし、現行のGPLでは、そのソフトウェアを使用する企業/組織はその部分のコードを簡単に削除することができてしまう。Stallmanはそのような削除を禁じる条項の追加を検討している。「すでにそのようなコマンドが組み込まれているプログラムを修正した場合は、その後もコマンドが動作し続けるようにしなければならない」(Stallman)

 GPLの改善に努めているのはStallmanだけではない。

 Hewlett-PackardのLinux担当バイスプレジデント、Martin FinkもGPLにまつわる厄介な問題に取り組んできた。Stallmanが挙げているTiVo問題と関連し、Finkが予測しているのは、まだ開発途上の「Trusted Computing」技術との統合に関する問題だ。

Trusted Computing

 Trusted Computingは、電子署名が施されたソフトウェアだけを実行できるよう設計されている。しかし、この考え方はGPLの核心部分を成す共有や修正といった目的と矛盾する可能性がある、とFinkは指摘する。

 Finkによると、もう1つの具体的な障害は、GPLに「配布」の正確な意味が明示されていない点だという。ある企業からその支社へ配布されるGPLソフトウェアはどう扱われるべきか。また、あるプログラムが実行される際に、あるコンピュータから別のコンピュータに移された場合はどうか。これらの点に関し、Finkは「今は、1つのプログラムを1台のコンピュータでしか利用できない時代ではない。(幅広い分野で導入されているWebサービスにおいては)1つのプログラムを細かく分割し、それらを広範囲に配布することも可能だ」としている。

 GPLの改善はオープンソースソフト業界にとって極めて重要な課題だ、とFinkは指摘する。この改善によって、GPL人気が上昇すると共に、同ライセンスへの理解がさらに深まり、ひいては多くのプロジェクト間で利用可能なGPLソフトが数多く誕生する可能性もある。

 Finkは、「私は、新しいライセンス体系を作成する動きを阻止しようと努めている」と述べ、さらに「より幅広い支持が得られるライセンスを作れば、多くのライセンスの増殖を阻止することができる」と語った。

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