アメフトシーズン本番--ヘルメット型PCが登場

John G. Spooner(CNET News.com)2004年10月05日 16時35分
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 TouchDown Industries(本社:カリフォルニア州フレモント)という新興企業が、アメリカンフットボールのファン向けに、新しいツールを発売した。

 同社が開発した「Helmet PC」は、幅7インチ(18センチ弱)、高さ9インチ(23センチ弱)のWindowsデスクトップPCで、筐体がアメフト用ヘルメットに収まる形になっている。

 PCの販売は生き馬の目を抜くビジネスだが、TouchDownではDellのような大手企業を出し抜こうとは考えていない。同社が狙いとするのは、アメフトのプロリーグであるNFLの最も熱狂的なファン--同社の創業者もそんなファンの1人だという--で、数十億ドルの規模を持つNFLのライセンスグッズ市場の一角に食い込みたい考えだ。

 「DellやGatewayのように、499ドルのコンピュータをつくることもできたが、私はそんなことはしたくない」と同社創業者の1人で、コンピュータ愛好家でもあり、またOakland Raidersのファン--これが1番重要なことだと本人はいう--でもあるMichael Denneyは述べた。「我々が売り込もうとしている相手は、本物のNFLだ」(Denney)

 同氏がこのヘルメット型PCのアイデアを思いついたのは2003年の1月で、ちょうどRaidersがSuper Bowlへの出場権を獲得したすぐ後に、友人にあげる新しいPCをつくろうとパーツを物色していた最中のことだった。

 「Fry(大手電器チェーン)のなかをうろつき回っていたら、なんでRaidersのヘルメットみたいな形のPCがないのだろうか、というアイデアが突然湧いてきた。そのとき我々は、いま観てきたばかりのゲームと、来るべきSuper Bowlの話をしていたんだ。そして、こう考えた。『そんなPCがあれば買うだろうか』。答えはもちろん、イエスだった」(Denney)

 同氏は自宅に戻ると、さっそく息子のヘルメットを手に、どうやったらヘルメットPCを実現できるかについて方法を考え始めた。同氏は何カ月もかけてマシンの設計とテストを行い、そしてとうとうTouchDownという会社を立ち上げてしまった。

 PCをヘルメットの内側に収める必要があるため、DenneyはMini-ITX規格のマザーボードを採用することにした。この6.7インチ(約17センチ)四方のマザーボードの規格は、台湾のチップメーカーVia Technologiesによって、省電力の小型静音PCの開発を促進する目的で考えられたもの。このマザーボードに刺激を受けたPCマニアは、トースターやタイプライターを筐体に使ったマシンを製作している。そんなマザーボードは、当然Helmet PCにもぴったりだった。

 TouchDownの販売するPCのうち、もっともベーシックなのはTD-500というモデルで、価格は、ヘルメットおよびモニターなしで599ドルからとなっている。同社では受注生産方式を採用するため、顧客はさまざまなオプションを選ぶことが可能で、もちろん自分の応援するチームのヘルメットも取り付けられる。

 Helmet PCには、ViaのC3もしくはIntelのPentium 4プロセッサを搭載可能で、顧客はメモリの容量やハードディスクのサイズ、光学式ドライブの種類などを自分で指定できる。

 Denneyは、少なくとも800万人のNFLファン--合わせて32の参加チームに、それぞれ25万人のコアなファンがいると見積もっており、これらのファンのごく一部にでもこのPCを売ることができれば、それで満足だと語った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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