セラミックタイル、ラッカー仕上げの家具、金属、印画紙、あるいは不透明なガラスの上でマウスを使いたいと思ったことはあるだろうか?そのような方にはレーザーを利用したコードレスマウスLogitech MX 1000がお勧めだ。
マウス最大手の米Logitechは米国時間9月1日に新しい光学式マウスを発表する予定だ。このマウスは、発光ダイオードではなく、Agilent Technologiesのレーザー技術を利用して、自身の動きをトラッキングする。同社によると、MX 1000では波長の短いレーザー光線が使われるため、利用面に対する感度が従来の光学式マウスと比べて約20倍高いという。
しがたって、光沢のある表面やツルツルした表面上で使用された場合も、このマウスは正確な移動情報をコンピュータに送信することができる。これとは対照的に、従来のマウスは、磨かれた木材など特殊な表面の上では、マウスの移動情報がコンピュータにきちんと認識されなかったり、認識されたとしても画面上で正しく再現されなかったりすることがあった。
同社の広報担当Nathan Papadopulosは、「レーザーを採用したことにより、(マウスが)これまで以上に細かい情報を検知できるようになった」と述べ、ザラザラした表面で使用しても従来の光学式マウスよりうまく情報をトラッキングできると付け加えた。
Logitechによると、MX 1000はレーザーを採用した初めての市販マウスで、価格は79ドルだという。また、同社では今月終わりにキーボードの新シリーズも発表する予定であると、Papadopulosは述べた。
一方、ライバルのMicrosoftは、パソコン周辺機器の新製品を来週発表するとみられている。
MX 1000の主な販売ターゲットは、一般の人よりも良質なオフィス家具を使う傾向がある建築家やグラフィックデザイナー、そして珍しいものを購入するのが好きな機械マニアやゲーマーだ。Logitechが2000人のコンピュータユーザーを対象に先ごろ行った調査では、回答者の3分の2近くがさまざまな表面上で使えるマウスが欲しいと述べている。
このマウスが発するレーザー光線は、裸眼では見えず、害はないと同社は述べる。このレーザーは、MX1000の底面にあるシルバーのリングから発せられる。このマウスでは、移動する表面に光線があたって跳ね返るのを利用して、移動情報がセンサに戻される。そして、その情報がコンピュータへと送信される仕組みだ。センサは毎秒5.8メガピクセル相当の情報を取得できる。
MX 1000には、親指をかけるところに用意されたアプリケーション切替ボタンをはじめ、10種類のコントロールボタンがある。スクロールホイールを使えばMicrosoftマウスのような水平スクロールも可能。
このマウスは約3〜4時間で充電が完了し、充電後は約21日間使用できる。
同社は、ほかの周辺機器も製造しているが、そのなかでもマウスが特に有名だ。同社にはマウスを発明したDoug Engelbartが在籍している。
MX 1000は、同社のウェブサイトで1日から発売されるほか、今月中旬には店頭に並ぶ予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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