IDC Japanは7月20日、国内におけるWebサービス関連プロフェッショナルサービス市場の調査結果を発表した。それによると、2003年の市場規模は54億円で、2003年〜2008年の年間平均成長率は57.4%と予測する。
Webサービス導入済み企業の半数以上が実際の業務システムに適用しており、「Webサービス技術は試用段階から実用段階に移行した」(同社)とみている。ただし、2003年の時点では、単純なアプリケーション連携における導入事例が主流で、複雑で高度な基幹業務にWebサービスアーキテクチャを採用している事例はまだ少ないという。
同社は、「今後基幹系などの複雑な業務システムにWebサービスアーキテクチャを導入するためには、セキュリティ、パフォーマンスなど解決すべき技術的な課題が残っている」と指摘するが、「2005年には複雑な業務システムへ適用可能なレベルまで課題が解決される」とみる。そこで、「2007年以降は複雑な企業間連携においてもWebサービスの利用が始まる」(同社)。
さらに、同社ITサービス担当シニアマーケットアナリストの伊藤未明は、「サービス指向アーキテクチャ(SOA)が現実のものとなり、企業がビジネスプロセスを容易に構築/変更できることが明確になれば、柔軟な企業経営を支える技術としてWebサービスに対する期待はますます高まる」と分析する。
なお、同社はWebサービス関連プロフェッショナルサービスとして、Webサービスアーキテクチャに基づいたコンサルティング、アプリケーション開発、システムインテグレーションサービスを含めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」