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オークションでも、PtoPでも、図書館でもない--米起業家がネットの使い方を新提案

John Borland(CNET News.com)2004年07月09日 19時06分
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 eBayとKazaaと地元の公立図書館をよく混ぜ合わせて、シェイクする--次々に新しいことを思いつく起業家Joel Maskeの最新ベンチャーの出来上がりだ。この度、同氏は、オンラインレンタル市場の始動を狙った新しいベンチャー企業を立ち上げた。

 同氏は「Moogul」という名の会社で、eBayが犬用の手編みセーターをオンラインで販売したように、あらゆる商品を対象としたレンタル業務をオンラインで行おうとしている。米国時間9日に正式公開されるサイトでは、業務用スチームクリーナーからRadioheadの最新アルバムまで様々なものを対象に、貸し手と借り手を仲介する。

 「これまで電子商取引といえば、ものの売り買いを意味してきた。売り買いを通してつくり出された関係を広げ、貸し借りを容易に実現する場やプラットホームがウェブ上で提供されるのは、自然な流れだ」と、Maskeは述べる。同氏は、これまでiSyndicateや、Intuitに吸収された金融サービス会社Galt Technologiesを手掛けてきた人物だ。

 ウェブの最大の特徴の一つは、eBayのアイテムであれ、Match.comが提供する人間関係であれ、craigslistに詰め込まれた地域の商品やサービス情報であれ、さまざまな欲求を持つ人々を結びつける能力にある。

 これらの成功したオンラインビジネスの背後にあるのは、少しでも節約したい、あわよくば一銭も払わずに済ませたい、という消費者の飽くなき欲望だ。

 実際、近年最も高い人気を得ているオンラインサービスは、PtoPのファイル共有ネットワークだ。これを通して何千万人ものユーザーが他のユーザーの音楽や映画、ソフトウェアをダウンロードしてきた(レコード会社やハリウッドの映画会社は、「共有」という表現は誤りで、ウェブからダウンロードすることは、盗難そのものだと主張している)。

 Moogulによると、これまでのところ最も人気のサービスは、音楽関連のサービスで、利用者がお互いのCDを貸し借りしているという。本やDVDも人気アイテムだが、Moogulはキャンプ用品や大工道具のような、バラエティに富んだアイテムを出し合うように呼びかけている。

 このようなCtoC(consumer-to-consumer)の交換サービスでは、会員が貸し出し可能なものを提示し、借りたいものを希望リストとして公開する。提供者は、友人同士で構成される個人的なネットワークか、Moogulコミュニティだけを対象に物品の貸し出しができ、仲介手数料は無料か、かかったとしても少額だ。

 Moogulは、主要な収入源として、企業を対象としたレンタル市場に目を付けている。金物店や妊婦用品専門店、ソフトウェア会社など数件が参加してスタートしたこのレンタルサイトは、仲介料が発生する取引で少額のマージンをもらうことになっている。

 「現在、われわれは、自社のウェブを通して1カ月あたり200〜300件の注文を受けているが、このレンタルスキームは全く新しいものだ。Moogulがわれわれのストアにトラフィックをたくさん運んで来てくれることを願っている」と、サンフランシスコを拠点にチェーン店を展開するCole Hardwareの最高経営責任者(CEO)Rick Karpは述べた。Cole Hardwareは、自社のレンタル商品を宣伝するためにMoogulを利用する。

 このアイデアに対し、あるアナリストは悲観的な見解を示した。

 IDCのアナリストJonathan Gawは、「本や映画の貸し借りをするための場所は既にある。図書館がそれに該当する・・・どうしたら金銭的な話につながるのか、私には分からない」

 Maskeの話によると、Moogulは現在のところ、個人投資家から集めた資金以外は、ほとんど自己資金で運営されているという。同氏は目下、投資してくれるベンチャーキャピタルを探している。

 また同氏は、Moogulという社名について、タージマハールを建設したインドのムガール帝国にちなんで付けたもので、(Googleや、GoogleのショッピングサイトFroogleと似ているが)Googleとは全く関係ないと述べる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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