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日本IBM、WebSphereアドオン機能で「真のオンデマンド環境」を提供

藤本京子(CNET Japan編集部)2004年07月07日 20時47分
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 日本IBMは7月6日、同社の提供するミドルウェアWebSphereにおいて、ソフトウェアやハードウェアの処理性能を自動的に最適化できる新機能「WebSphere Extended Deployment(WebSphere XD)」を発表した。「これまで存在しなかった真のオンデマンドプラットフォームが実現する」(日本IBM ソフトウェア事業 ディスティングイッシュドエンジニア WebSphereアーキテクト 清水敏正氏)という同機能は、先月米国にて発表され、6月24日より世界各国の大手製造業や金融機関10社にてベータテストが開始されたもの。2004年度第4四半期に販売が開始される予定だという。

日本IBM ソフトウェア事業 ディスティングイッシュドエンジニア WebSphereアーキテクトの清水敏正氏

 WebSphere XDは、WebSphere Application Server Network Deployment(WebSphere ND)の上にアドオンパッケージとして追加される機能。WebSphere NDとともに稼働させることで、「分散環境のWebSphereアプリケーションに、オンデマンド機能やハイパフォーマンス、容易な管理環境を提供する」と清水氏は説明する。

 WebSphere XDの特徴のひとつは、オンデマンドなシステムの稼働が可能となることだ。従来サーバはアプリケーションごとに用意され、ひとつのアプリケーションサーバに負荷が集中した場合も他のサーバの余剰能力を活用することはできなかった。WebSphere XDでは仮想化により複数のサーバをひとつのプールとみなし、業務の重要度や各サーバの負荷、運用ポリシーなどをもとにリソースを割り当てることができる。これにより、アプリケーションのサービスレベルやサービス品質を最適化でき、優先度の高い業務の応答時間を保証できるという。また、あらかじめ用意されたサーバだけでは業務処理ができない場合、IBMのシステム管理ソフトであるTivoli Intelligent Orchestratorと連動し、自動資源供給機能で別システムのサーバを自動的に追加し、業務処理を割り当てることもできる。

 WebSphere XDでは、運用管理の簡素化も実現できるという。ビジュアル化された単一インターフェースの管理コンソール上から、どのサーバでどのアプリケーションがどの程度のパフォーマンスで稼働しているかなど、アプリケーションレベルでサーバの稼働状態を把握することが可能。これにより、人に頼った監視と管理を減少させ、運用で生じる問題をより迅速に見つけることができるという。

 また、クラスタ環境でハイパフォーマンスコンピューティングが実現できることも特徴だという。たとえば大量のアプリケーショントランザクションとデータベースアクセスを必要とする環境で、トランザクション量がデータベースアクセスにより制限されるような場合でも、動的なデータのパーティショニング・再パーティショニングやキャッシング、ワークロード管理などで、速いレスポンス時間や高可用性が提供できるという。

 IBMでは、今年5月にビジネスの柔軟性とITの単純化をめざしたSOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)戦略を発表しており、清水氏は「(SOAに対する)プラットフォームとしての答えがXD機能だ」と述べた。

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