マレーシアの海賊版流通業者が、またもややってくれた。Windows次期バージョン(コードネーム「Longhorn」)の正式リリースまで、まだ2年もあるというのに、はやくも同国の市場では、このOSのコピーが1.58米ドルという値段で出まわっている。
ロイター通信社の伝えたところによれば、この海賊版は去る10月に米ロサンゼルスで開催された米Microsoftのデベロッパーカンファレンスの際に、参加者に配られたベータバージョンのコピーのようだ。
米Microsoftの広報担当者によると、このソフトはまだ完成品ではないため、動作にはリスクが伴うという。
この海賊版コピーは、シンガポールと国境を隔てて隣接する、同国のジョホールバルという街にあるHoliday Plaza Shopping Mallで見つかった。ジョホールバルは両国からの買い物客でにぎわう場所だ。
2001年には、マレーシアの海賊版流通業者が、Microsoftが海賊版防止のために導入したプロダクト・アクティべーション機能をクラックし、Window XPの違法コピーを販売するという事件が起こっている。
ソフトウェアの著作権保護団体であるBusiness Software Allianceの推定では、アジア太平洋地域では、約半数にあたる国々で違法コピーが出まわり、使用されているという。同地域での、海賊版流通から生じた経済的な損失は、1年前の40億米ドルから今年47億米ドルに増加、また海賊版の出まわる割合も3%上がって54%となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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