SAPジャパン(藤井清孝社長)は10月30日、「組立製造業中堅企業向けビッ グバン導入プログラム」の提供を開始すると発表した。
同プログラムは、システム総予算3億円以内での導入を想定し、ソフトウェ ア、ハードウェアを含めた3種類の「ビッグバン導入方式」に加え、ROI(Retu rn on Investment:費用対効果)算定支援を始めとしたサービスまでパッケー ジ化して提供するもの。
同プログラムで構築する基幹業務システムには、生産管理や在庫購買管理、 販売管理、管理会計、財務会計が含まれており、これによって、売り上げ300 億円規模の組立製造業中堅企業による短期間、低コスト、低リスクでのSAP R /3ビッグバン導入が可能となる。
具体的には、
「テンプレートリファレンス方式」は、2月および10月23日に発表した「myS AP All-in-Oneソリューション」をベースとし、パラメータ設定済みのソフト ウェアとドキュメンテーション、通常必要とされるアドオンプログラムなどを パックしたテンプレートに沿って導入を行う方式。
「ベーシックモデルリファレンス方式」は、導入の自由度を高めるために、 これまでの導入経験に基づくベーシックモデルをリファレンスとしながら導入 を行う方式。
「ユーザーダイレクト方式」は、導入予定企業のユーザー部門への徹底的な 製品教育を行い、ウィークリーワークショップなどによってコンサルタントへ の直接的アドバイスを行いながらユーザー自らが導入を担当する方式。
これら3つの導入方式を企業の情況や社内リソースに合わせて選択すること で、ユーザー企業は基幹システムを6か月から9か月という短期間で導入するこ とが可能となる。
また、同プログラムは今年9月に発表した中堅企業向けエントリーパッケー ジ「mySAP ERP」をベースとしているため、ソフトウェアライセンスを安価に 利用することができ、ライセンスとサービスの両方で組立製造業中堅企業のニ ーズに対応する。
同社では、同プログラムを顧客満足度向上を導くけん引役と位置付け、初年 度で10件の成約を目指す。自動車、電気機器、精密機器、機械の各業種に特化 したチームごとに、積極的な営業活動を展開していく計画。
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