AMD、SARSの影響でQ2業績を下方修正

 チップメーカーの米Advanced Micro Devices(AMD)は24日、同社の第2四半期の売上額が予想を下回る見込みであると発表した。

 同社は、6月29日までの第2四半期の売上が、重症急性呼吸器症候群(SARS)流行の影響を受けたため、4月に第1四半期決算を発表した際の予想を1億ドルほど下回る、約6億1500万ドルになる見通しだと述べた。

 「6月の全世界での売上が、期待したほど改善しなかった」とAMDの最高会計責任者(CFO)Robert Rivetは声明で述べている。「特に、主にSARSの流行に関連して、中国などのアジア市場でのパソコンや携帯電話機の小売売上減少が、AMDの第2四半期売上に大きく影響している」(Rivet)

 今年第1四半期に、予想より少ない赤字を経常したAMDは、第2四半期には第1四半期と同等の売上7億1500万ドルに達する見込みだった。同社は4月に、パソコン用Athlon XPプロセッサとフラッシュメモリ製品の出荷が、第1四半期のレベルを上回る可能性があるとしていた。

 FirstCallによると、アナリストらはこのような期待と、同社が続けているコスト削減努力を評価し、同社の第2四半期決算予想を1株あたり28セントの赤字、売上予想は7億2300万ドルとしていた。

 アナリストらの決算予想は、売上7億1500万ドル、1株あたり42セントの赤字という第1四半期の決算内容を若干上回ったものの、結局はSARSウイルスの猛威の犠牲となってしまった、とAMDは話している。

 ライバルの米Intelは、AMDの声明とは対照的に、今月、第2四半期は「季節的」だとして、同社の業績見通しに大きな変更を加えていない。アナリストのなかには、SARSの影響でIntelも第2四半期予想を下方修正すると見ていた者もいた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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