看護婦不足が深刻化する中、看護婦を惹きつけ、忙しい労働環境を少しでも軽減する対策として、Wi-Fi電話に注目する病院が増えている。
Wi-Fiは、ユーザーがネットワークにアクセスしてリソースを共有できる無線LAN技術。Wi-Fiアクセスポイントの電波範囲は半径300フィート(約91m)で、高速な接続スピードが特徴だ。看護婦はWi-Fi電話を使えば、音声の利用に加え、患者の記録など情報を瞬時に送受信できるようになる。また、ノートPCや電話を使い、患者のベッドの横で医療情報をアップデートすることも可能となる。
医療施設は通常新技術の導入が遅い分野だが、看護婦不足対策として、Wi-Fi技術導入を検討している病院運営者は多い。Tenet Healthcareという病院チェーンでは、全119カ所のうち78の病院ですでにシステムをインストール済みで、今後も400万ドルを投資してWi-Fiシステムを導入する計画している。ちなみに、端末の価格は固定電話の4倍の1300ドル。In-Stat/MDRのアナリスト、Allen Nogee氏によると、このような高価な端末の利用は、Targetのような大規模な倉庫運営企業に限られているという。
2003年の米国診療情報管理士組織(Healthcare Information and Management Systems Society)の調査では、44%の看護婦が、病院内における携帯通信機器やインスタントアクセス手段の導入を支持すると回答している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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