米Juniper Networksは今後数週間以内に、低価格のホットスポット導入パッケージを販売する構えだ。このパッケージでは、喫茶店やレストラン、ホテル等で無線LANサービスを構築するのに必要なハードウェア、ソフトウェアをすべて提供し、技術的なノウハウも教示する。販売対象は、電話会社やブロードバンドプロバイダ、携帯電話サービスプロバイダなど。
同パッケージの価格は800ドル。米Cisco Systemsなどの競合他社が「1カ所の設置につき通常、約2000ドルの料金を課している」(Juniper)ところを、約半分の価格で勝負をかける。パッケージには、Juniper製SDX-300 Service Deployment Systemのほか、カナダのColubris Networksのアクセスポイントが含まれる。「競合他社のシステムと異なり、ゲートウェイ装置を利用していないため、価格を安く抑えることができた」(Juniper)
電話会社がWi-Fiネットワークを構築するには、ネットワークにログインするユーザーの認証を行うため、各公共アクセスポイントにゲートウェイを追加する必要がある。Juniperのパッケージでは、電話ネットワーク装置のE-seriesにゲートウェイ機能を組み込んだ。ちなみに、韓国のKorea Telecom、オーストラリアのTelstra、NTTコミュニケーションズが現在、E-seriesを利用している。
Wi-Fi人気の波に乗ろうとしている米国のブロードバンドプロバイダや携帯電話事業者、電話会社に向けたネットワーク装置の販売競争は、激化の一途を辿っている。通信事業者は昨年、自社ネットワークにホットスポットを追加するために、約5億ドルをかけてWi-Fi装置を購入した。
Colubrisの副社長のJim Ciocioloは、「大手電話会社やブロードバンドプロバイダ各社は、不安定な世界経済にもかかわらず、今後数年間でWi-Fiネットワーク構築により多くの費用をかける」と予測している。同氏によれば、米Verizon Communicationsのような大企業は、「小さなISP企業に負けるつもりはない」と息巻いているという。
なおJuniperのパッケージは、同社パートナー企業のColubrisを通じて購入することも可能。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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