日本TI、IP電話向けLSI「TNETV1050」を発表

ニューズフロント(CNET Japan特約)2003年05月20日 16時56分

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は5月20日、IP電話向けのLSI、TNETV1050を発表した。

 同LSIは、Texas Instruments(TI)製DSP、TMS320C55xとRISCコアをベースとし、「IP電話に関する主な標準規格をほぼ全てカバーできる処理能力を持つ」(日本TI)。またデュアルチャネルの16ビットオーディオコーデック(受話器、ヘッドセット、スピーカー用)と、Ethernetサブシステム(Ethernet MACおよびPHY、3ポートのラインレートスイッチを含む)も集積してある。

 TNETV1050の主な特徴は以下の通り。

  • TIのTelogy Softwareを搭載し、H.323、SIPなど各種OSおよびプロトコルスタックをあらかじめ組み込むことにより、開発コスト削減、開発期間短縮などに貢献する
  • TIのチップ間シリアルインターフェース、VLYNQを搭載しているので、コプロセッサや周辺回路を追加できる。これにより、音声通話だけでなく、マルチメディアやセキュリティなどさまざまな付加機能の搭載が可能となる
  • USBインターフェースを内蔵しており、外部周辺機器との接続が容易
  • USBホストおよびPHY機能付き周辺機器コントローラー、キーパッドコントローラー、設定機能付きシリアルポート、16ビットのカラー液晶コントローラーを内蔵
  • 内蔵液晶コントローラは、3種類の外部ディスプレイ形式に対応(英数キャラクタ、ラスターグラフィック、マイクロインターフェースグラフィック)

 TNETV1050は現在サンプル品を提供中で、10万個ロット時の単価(プロトコル、OS、パテント保証無し)は15ドル以下とする予定。ソフトウェア開発プラットフォーム、参照設計、ソフトウェアの供給も合わせて実施する。

日本テキサス・インスツルメンツのプレスリリース

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