Linuxディストリビューター大手の米Red Hatは、高額なAdvanced製品に焦点を合わせた販売促進に取り組む。2003年3月に少なくとも2種類のAdvanced製品のリリースを予定しており、サポート契約、価格変更、利用制限といった様々な手法を使って、競争力の拡大を図る。
Advanced製品を推進する取り組みは、無償で入手可能なオープンソースソフトウェアから利益を得ようとする同社の戦略を示している。「わが社のモデルはオープンソースだ。しかし、それは無償で提供することを意味しているわけではない」。Red Hatの最高財務責任者(CFO)Kevin Thompsonは米国時間2月5日、Thomas Weisel Partners主催の投資カンファレンスで語った。
Red Hatが初めてAdvanced Serverをリリースしたのは2002年5月。続いて同年秋には、Hewlett-Packard(HP)の協力でIntelのItaniumプロセッサ対応のAdvanced Serverを出荷した。そして今年3月中に、IntelのPentiumとXeonに対応したAdvanced Serverをリリースし、今秋には、Advanced Server 3.0を市場投入する予定である。
同社が計画している低価格版Advanced Serverは、3月末までに実現する見込みだ。製品マーケティング部門ディレクターのErik Troanが2002年12月のインタビューで語ったところによると、「価格は600〜800ドルの範囲となる可能性が高い」。
「これまでのAdvanced Serverの価格は、UNIXに対抗する目的で設定していた。新しいAdvanced ServerはWindowsと競合することになるだろう」(Thompson)
Red Hatは、IBM、HP、Dell Computer、Oracle、富士通といった大手メーカーと提携し、Advanced製品のみを対象にしたサポート体制も強化する。その一方で、ProfessionalやPersonalなどのサポート期間を短縮するなどして、Advanced製品への移行を促す。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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