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ポップアップ広告に新しい展開 - (page 2)

Stefanie Olsen (Staff Writer, CNET News.com)2002年12月30日 21時45分
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ブラウザーウィンドウの戦い

 ポップアップ広告の新しい形を模索する企業がある一方で、顧客離れを恐れて、広告から離れていくインターネット関連の企業もある。

 特にポップアップ広告は、ウェブを訪れる人にとってドットコム不況がもたらした不快な副産物となっている。ここ数年、ポップアップ広告の増加と共にオンライン広告への支出が減少している。多くの人が、広告をブロックするソフトウェアや、望まないウィンドウを排除するブラウザーを利用して対策を講じるようになった。

 顧客の信頼を失うことを恐れて、米America Online(AOL)、米EarthLink、米MSNなどのインターネットサービスプロバイダー(ISP)は、利用者にポップアップ広告を提供することをやめた。広告を販売するこれらのパブリッシャーでさえ、ポップアップ広告の掲載に乗り気でなかったり、その効果を重視しないことがしばしばある。ポップアップ広告はその特徴ゆえに、どこのサイトの広告であるかすら分からないのだ。

 インタラクティブメディアのバイヤーの中にはこう忠告する者もいる。広告によってウェブページはユーザーが見たくもないものになっている。それを配信する戦術にはリスクがある。

 「ユーザーをいらだたせる以外に、ほかに何か効果があるとは思えない」と、サンフランシスコに本拠地を置く米Mediasmithのインタラクティブ・メディア・バイヤー、ローレン・パティソンは言う。「Orbitzが、押しつけがましいポップアップ広告を頻繁に利用していることは既に知られている。新しい広告は、ユーザーの不快感をさらに広げるだけだ。」

 Orbitzはポップアンダー広告の強力な支持者だ。米Nielsen//NetRatingsによると、Orbitzは11月にポップアンダー広告を4億件以上配信した。同社はポップアップ広告を使用する企業トップ10の常連でもある。

 たとえポップアンダー広告であっても、広告の画像を動かすだけなら、サイトに顧客を誘導できるチャンスは30%しかない、とOtherwiseのラティンは言う。Orbitzの広告は、インタラクティブなゲームを搭載している。例えば、雪球やトナカイや雪片が、雪合戦をしないかと誘いかけるのだ。

 Otherwiseが「1日に手がける広告インプレッションは数百万」に達する。しかし、ウェブサーファーへの過剰配信を避けるために、パブリッシャーと協力して、ユーザー1人が24時間に見る広告数を制限している、とラティンは説明する。「不快感を最小限にとどめる努力をしている。」

 1990年後半、ラティンは自動車メーカーの米Oldsmobile(オールモビル)の広告を担当した。Orbitzと同じようなタイプの広告だったが、標準的なバナー広告を採用した。その自動車メーカーにとっては、この戦術は効果的ではなかったという。

 「顧客の前に立ちはだかるというのは、かなりアグレッシブなやり方だ」と、米国広告会社i-trafficの地域担当社長、ブレット・グルームは言う。「どれだけ積極的に顧客に売り込みをかけるか、各企業がそれぞれ判断している。顧客の目の前に出過ぎるという理由でポップアンダー広告を利用しない企業もいれば、顧客を引き込むにはポップアンダー広告の利用が効果的だと考える企業もいる。」

 とはいえ、これ以外の企業は、オンライン広告のイメージが悪くなることを心配している。

 「インタラクティブバイヤーとして言えることは、それらは、確実に人々を引き付けるウェブ広告ではないということだ」と、メディアスミスのパティソンは言う。「ユーザーはすでに十分警戒心を抱いている。」

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