ブラウザーの拡張機能は、タブを離れることなく利用できる便利なツールだ。パスワードの保存や文法チェックなど、役に立つさまざまなタスクをこなす。一方、こうした拡張機能にはマルウェアが含まれている場合も多い。そこでGoogleの「Chrome」が手助けしてくれることになった。
Googleは「Chrome Developers」ブログで、「Chrome 117」ではインストール済みの拡張機能が「Chromeウェブストア」から削除されたかを、ユーザーが確認できるようにすると発表した。
拡張機能がChromeウェブストアから削除されるのは、開発者によって非公開になった場合、Chromeウェブストアのポリシー違反で削除された場合、マルウェアとして特定された場合の、3つのいずれかに該当する場合だ。
このアップデート以前は、マルウェアを含んでいるとしてChromeウェブストアから拡張機能が削除されても、すでにインストールしているユーザーにはアンインストールが推奨されず、リスクにさらされたままだった。
ブラウザーの拡張機能に含まれるマルウェアは、多くのユーザーに影響する大きな問題だ。サイバーセキュリティ企業のKasperskyによると、2022年上半期には、ブラウザーの拡張機能に含まれる脅威の影響を受けたユーザーが130万人に上ったという。
Chrome 117では、「設定」ページで「プライバシーとセキュリティ」を選び、「安全確認」セクションで、ストアから削除された拡張機能がインストールされていないかを確認できる。
Chrome 117の正式版はまだリリースされていないが、BleepingComputerはChrome 116でこの機能を試用できる方法を発見した。
アドレスバーにchrome://flags/#safety-check-extensionsと入力し、ハイライトされた「Extensions Module in Safety Check」の横のボタンをクリックして「Enabled」を選択すると、この機能が有効になるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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