決済サービスのビリングシステム、サミット契機にカーボンオフセット事業の評価高まる

 決済サービスのビリングシステムが株式市場の注目を集めている。9月24日の取引では前営業日終値比10%を超える上昇となり、マザーズ市場の値上がり率上位に顔を出した。翌25日にこそ値を下げたが、同社の展開するカーボン・オフセット関連ビジネスの将来性が材料視されている。

 ビリングシステムは9月14日、6月に発表していた伊香保温泉の「先進環境温泉地」推進支援事業が、環境省のカーボン・オフセットモデル事業に採択されたと発表していた。カーボン・オフセットとは、企業などが自らの温室効果ガス排出量を認識し、削減努力を行うとともに削減が困難な部分の排出量を他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減、吸収量を購入するなどし、その排出量を埋め合わせること。

 伊香保温泉の案件は、国内の温泉地、観光地における旅館、ホテルなど宿泊施設でのエネルギー使用量を把握し、温室効果ガス排出量を算定。削減目標値を設定し、排出量削減に向けた取り組みを推進するもの。目標値に対して削減しきれない排出量についてカーボン・オフセットを実施し、環境改善に向けた一連の仕組みとしての検証事業となる。今回のモデル事業認定により、環境省を通じて取り組みの内容が広く公開され、全国の温泉地、観光地へと展開していくプロジェクトとしての波及効果が期待される状況となっている。

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