個人がFMラジオで発信できる「radiostar」公開

 キャスタリアは9月26日、日本コミュニティ放送協会(JCBA)とともに、10月1日からラジオ番組プロダクションサイト「radiostar(ラジオスター)ベータ版」を開始すると発表した。

 radiostarは、個人が作成した音声コンテンツを、コミュニティ放送局(FM局)に供給できるサービス。制作者は個人に限り、内容に関しては放送法および各FM局の放送コードに従う。

 制作者はradiostarに登録し、PCなどで番組を作成。できあがった番組は、mp3などの形式でデータ化し、ネット経由でアップロードする。それぞれのFM局は番組を聴取し、放送に見合った番組があった場合、ダウンロードして放送を行う仕組みとなっている。

 放送を行う場合は、制作者へ連絡、および放送証明を送り、利用に関しては一切を無料としている。制作された番組はFM局側のアカウントのみで聴取、およびダウンロードが可能となるように制限されているが、ポッドキャスト番組はRSS登録により聴取可能となる。

 また、radiostarは、著作権のある音楽を使用しての番組制作を可能としている。PCやデジタルメディアプレーヤーの普及により、音楽の聞き方や管理の仕方が変化してきたことを背景に、著作権処理がすでに行われているラジオであれば、音楽の利用は可能であることに着目。

 著作権のある音楽を使うことで、音声コンテンツ制作の幅を広められることを想定し、ポッドキャストに関するメディアや、ツールを提供するキャスタリアと、ネット上の音声コンテンツのラジオでの利用を模索していたJCBAとで、新たな試みを行うことで合意に至ったとしている。

 日本コミュニティ放送協会は、1994年に設立され、2002年に有限責任中間法人となったコミュニティ放送(コミュニティFM)の全国組織。コミュニティ放送は超短波放送用周波数(FM)を利用し、放送局の設立基準が緩和されたため、小さな会社や法人でも設立できるのが特徴。市町村の商業、行政情報や地域情報に特化して、防災の際の情報発信やその地域の活性化に役立つような放送を行っていることが多い。

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