寿限無、JPEG2000で保存できる画像SNS「クリップディレクトリ」を公開

浅賀美東江 瀬井裕子(編集部)2007年09月11日 20時27分

 寿限無は9月10日、写真と画像に特化したSNSサイト「クリップディレクトリ」を公開した。国会図書館の資料のアーカイブなどで蓄積した自社の画像処理技術を核に、一般利用者向けのサービスとして提供する。

 クリップディレクトリは、写真の閲覧や権限の管理と外部引用の機能が充実したSNSサイト。JPEG、BMP、TIFFファイルをJPEG2000の圧縮方式で保存できる。JPEG2000は、従来のJPEGよりも高圧縮、高品質な画像に圧縮できる国際規格で、画像圧縮の際に数学的に可逆できる変換方式を採用しているため、写真や画像の原本保持が可能となっている。また、この特徴により、登録した画像をブログなどで引用する際に、画像の大きさや拡大率、トリミングなどを利用者が自由に設定できる。

 一般的にフォトアーカイブのサイトでは、写真を全部公開するか非公開するかの二者択一の機能しかないが、クリップディレクトリでは画像1枚単位で、画像の特定部分を任意で解像度・倍率を指定して、閲覧件を付与することができる。

 さらに、設定した画像のURLを、他の利用者がブログやSNSに貼り付けることもできる。クリエイティブコモンズ証にも対応し、原本を保持したままで、第三者への閲覧画像のみに可視的な透かしを付加することができる。

 また、携帯電話からの画像・メッセージ投稿などにも対応。コミュニティを任意で開催することも可能で、家族、友人など、限られた範囲での画像共有ができる。

 なお、クリップディレクトリ ベータ版の利用料金は無料だが、画像の保存容量は1アカウントにつき500MBまでとなる。

 同社は、1990年に設立。国会図書館のデジタル画像の標準化の為に必要な調査や研究やアーカイブ事業に携わっており、画像圧縮の技術を蓄積している。クリップディレクトリはそのノウハウを活かし、一般利用者向けのサービスとして提供したもの。

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