三洋電機、PND「Gorilla」でカーナビの地デジ化を推進--小型B-CAS採用で小型化

加納恵(編集部)2010年10月01日 18時18分

 三洋電機コンシューマエレクトロニクスは10月1日、ポータブルナビゲーション(PND)「Gorilla(ゴリラ)」シリーズに、12セグ地上デジタルテレビチューナを内蔵し、6.2V型ワイド液晶モデルで奥行き23mmを実現した「NV-SD650FT」(SD650FT)など3機種を発表した。10月21日から順次発売する。

 発表されたのは12セグ地上デジタルとワンセグの両チューナを内蔵した、6.2V型ワイドモデルSD650FTと7V型ワイドモデル「NV-SD760FT」(SD760FT)、ワンセグチューナを備えた7V型ワイドモデル「NV-SD741DT」(SD741DT)になる。いずれも16GバイトのSSDを搭載したほか、自社位置を約10秒で測位する「クイックGPS」機能を備える。

三洋電機コンシューマエレクトロニクス代表取締役社長の大庭功氏 三洋電機コンシューマエレクトロニクス代表取締役社長の大庭功氏

 三洋電機コンシューマエレクトロニクス代表取締役社長の大庭功氏は「テレビに比べると、カーナビゲーションの地デジ化は進んでいない。2011年7月の地上デジタル完全移行まで300日を切った今、カーナビの地デジ化を積極的にアピールしていく。三洋電機で実施したユーザーアンケートでは、カーナビの欲しい機能の第4位に地デジ対応が入っている。PND市場を開拓してきた三洋電機としては、地デジ化を推進し、新市場を創造していきたい」と話した。

 12セグ地上デジタルとワンセグの両チューナを内蔵したSD650FTとSD760FTは、従来機種に比べ面積比で70%に小型化したという地デジチューナ回路と、縦15mm×横25mmの小型B-CASカードの採用により、重量約345g(SD760FTは約430g)、奥行き23mm(SD760FTは24mm)のコンパクトサイズを実現した。三洋電機によると小型化されたB-CASカードをPNDに使用するのは業界初としている。

  • 小型化された地デジチューナ回路

  • 小型B-CASカードを採用した

  • NV-SD650FTの奥行きは23mm

 本体には家庭用アンテナ端子も備え、別売のアンテナ変換ケーブルを使って、自宅の地上デジタルアンテナから地デジ放送を受信することが可能。吸盤式車載取り付けキットはクレードルタイプに変更したことで、各種配線をクレードルに集中させ、ナビの着脱を簡略化したとしている。

 ワンセグチューナを搭載した7V型ワイドモデルSD741DTは、本体サイズ高さ109mm×幅179mm×奥行き23.4mmで、重量は約400g。車載取り付けキットは通常の吸盤式を採用する。

 3機種すべてに、GPS電波を受信しにくい場所でも自車位置を測位表示する「ゴリラジャイロII」を搭載。トンネルや高架下などでも自社位置を補正表示し、走行ルートを示すとしている。

 収録地図は、2010年4月末締めのものを採用し、全国1303エリアの詳細市街地図を5m、12m、25m、50mの4段階で表示が可能。施設、50音名称検索約1000万件、電話番号検索約4000万件、住所地番検索約3500万件など多彩な地図情報を収録する。

 店頭想定価格は、SD760FTが10万円前後、SD650FTが8万5000円前後、SD741DTが8万円前後。イメージキャラクターは引き続きタレントの関根麻里さんが務める。

  • 「NV-SD760FT」(左)と「NV-SD650FT」(右)

  • 12セグ地上デジタルチューナ内蔵モデルには、クレードルタイプの吸盤式取り付けキットが同梱される

  • イメージキャラクターは関根麻里さんが務める

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