アップルの2010年後半--iPodアップデートからビートルズ楽曲販売まで

 Appleは、新しいカテゴリのデバイスとなる「iPad」の発表以来、2010年のテック業界にさまざまなインパクトを残した。ここでは、「アップルの2010年前半--iPad発表からアンテナゲートまでを振り返る」に続き、8月以降の同社に関する主な動きを月ごとにまとめて振り返りたいと思う。

8月

 7月に「iPhone 4」アンテナ問題に関する記者会見を開催し、「iMac」「Mac Pro」「LED Cinema Display」のアップデート、そして、新しい入力デバイス「Apple Magic Trackpad」を発表した後、Appleからの発表は一段落した感があった。しかし、「iPod」イベントをここ数年開催している9月が近づくにつれ、同デバイス、さらに、テレビ用セットトップボックス「Apple TV」の次期バージョンに関するうわさが聞かれるようになった。

 次期iPodについては、「iPod touch」が「Retina」ディスプレイ、本体前面のカメラ、「FaceTime」ビデオ通話機能を搭載するとうわさされていた。

 次期Apple TVについては、小型化され、名称が「iTV」に変わり、「iPhone」「iPod touch」「iPad」と同じようにApple TVからもアプリケーションにアクセスできるようになり、iTunesストリーミングサービスがあわせて投入されるとの憶測が流れ、また、iTunesについては、テレビ番組のレンタルを99セントで開始するのではと推測されていた。

9月に開催のイベントの招待状 9月に開催のイベントの招待状
提供:Apple

 そして、Appleは米国時間8月25日、スペシャルイベントを9月1日に開催することを発表した。

 その他の出来事としては、Appleのビジネス戦略に対して米連邦取引委員会(FTC)が6月に開始したと言われている調査について、欧州連合(EU)の規制当局が参加することをNew York Postが報じている(米国時間8月10日)。第1世代の「iPod nano」で消費者からバッテリの過熱事故の報告が相次いでいる問題で、Appleに対して改善を求めていた経済産業省は、同社から改善の対応について報告を受けたと発表した(8月12日)。また、Microsoft共同創設者Paul Allen氏がApple、Google、Facebook、米Yahooを含む大手技術企業を相手に特許訴訟を起こした(米国時間8月27日)。

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